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2002年07月17日(水)
たまには読後日記。

勢い余って読書三昧。

レポートの資料探しに行ったはずなのに、気がついたら7時間連続読書という馬鹿らしい偉業達成。(夜まで開いてる図書館だから。)

ついでだから読書日記にしてしまうことに。



「ロックンロールミシン」鈴木清剛 河出書房新社 1998
今秋ロードショー予定の三島由紀夫賞受賞作品。(今チラシ見た。)
池内博之 りょう SUGIZO など出演。
主題歌がScudelia Electro

(チラシは、「銀河旋律」見に行ったときのに入ってた。多分主題歌関連だろう)

会社を辞めた主人公が高校時代の友人の設立したインディーズブランドのお手伝いをしていく話。
最初の私の頭の中のイメージは矢沢あいの「パラダイスキス」でした・・・。
読みやすく、終わり方が清々しい。
私の好きな感じだなあちくしょう(?)と思い、ぶっ続けで3作読みました。
私の中では、青春小説。に分類。

これ、確か出版されたとき私のよく行く本屋で平積みされてて、うわ気になるわ!!と思った話でした。
若いヒトに好かれそう。読みやすいから。
チラシもかわいいです。シンプルで、好き。

私が好きになったのは文章というか、会話のテンポの良さで、いいかなあと。
作者さんが少し趣の違う経歴だからでしょうか。
その中で好きな台詞はこれ。
「自分の身体に何らかの情報が入ってから何かが存在するんだよ。
 知らず知らずのうちに情報が溜まっていくから人間は表現できるようにな る。」(微妙抜粋。少しニュアンス違う気がする。)

文章でも音楽でも映画でも絵画でも、その作者は何かしら誰かの生み出した作品に感化されてそれを生み出すという話だろう。と考えた。
最近はそれについてよくリスペクトって言うみたいだけど、自分がその道に入るときに、なにかしら影響を受けるものがあるのは当然だろうなあ。
話は、そしたら完全なオリジナルなんてないってことかもねって続きます。

私はそういう創作方面には携わったことがないのですが(厳密にゼロであるとは言わないけどほぼゼロに近い。)、小説家がなぜ小説書きになろうと思いましたかとインタビューされてるのを読むと、「それ以外になれるものはないと思ってた。」というような事を話される方が多い。
また自分の好きな作家さんの話になってますが、そのヒトが言うことには、「始めはヒトの作品に感動するだけだったのが、そのうちに自分の好みが細分化されてきて、ヒトの書くものでは物足りなくなってきた。それで、じゃあ自分で書いてしまえと思うように」なってきたと。
作品(文章に限らず、)というのはそうして生まれることが多いのかと思います。
他人の作るものでは物足りなくて、または、自分の中から生まれてくる感情を吐き出す手段としても用いる。
そうして数々の作品が生み出されるものなのかなあと。

また小説の感想じゃなくなってるけど。



「ラジオデイズ」(作者同)もその後に読んだら、どうも私はこういう展開に弱いのかもしれないと思いはじめました。
こちらは幼馴染みの「嫌い」な男の子・サキヤを居候させることになったカズキの話。
まじめに働いてる人が好きなのだろうか。こっちも友情的。

ほかに、短編集「消滅飛行機雲」(作者同 2001)を読んで来ました。
これは少し系統が違ったかなあと言う印象。

ちょっと好きになったので、今後も読もうかなあと。



あと読んで覚えてるのは(忘れることもあるんですよ。つまらないと。)

「ラストレース 1986冬物語」柴田よしき 実業之日本社 1998
↑これは、ミステリ仕立て。伏線が足元の分かりやすいところにおいてあって、「なんだ、わかるっつの」と油断してぴょんとジャンプしたらその自分の頭の上の高さぎりぎりに張られたもう一個の伏線に首を引っ掛けられる話でした。
倫理的にはどうなのかなあと思うんだけど、そういうこと考えなければ面白い一冊。

「チャーリーと水中眼鏡」 清水アリカ 河出書房新社 1999
多分短編?
すごいやばいものを読んでしまったような。
やばくはないんだけど、・・・・やばいような。(なんだそら。)
好きな感じではないので微妙。でもまた読むかもしれない一冊。印象的。



と、まあそんな感じでした。
あまりに本を読んでなかったからストレスが溜まっていたようです。よかった、本屋で発散させなくて。(金かかるからね。)
それにしても、読むスピードが遅くなったなあと思う今日この頃。
著作権関連のと、掃除の本をパーっと流し読みも何冊かしたんだけど、遅い。
視力の限界かなあ。

明日こそは、ま、まじめに勉強を・・・。(泳ぐ目)