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■ 徘徊
私は年の瀬から半月近く実家に帰っていた。 しばらく息抜きをしに帰ったのだと夫は思っていたと思う。 だけど、そうではなかった。 私は自宅に帰りたくなかった。出来るならこのままもう家には戻らないでおこうかと思っていた。 しかし、私が留守中に届いた電話料金の明細を見た夫が、怒り爆発!と言った勢いで実家に電話してきた。 「一体、何をやってたんだ! どうやったらあんな電話料金を請求されるんだ! すぐに帰って来い!」とどやされ、私はしぶしぶ翌日実家に帰った。 その日の夕方、夫に理由を問われた。 「寂しくてついつい、、、昼間もチャットとかしてて、、、」 「それだけであんな金額にはならんやろ!」 「うん、あと、、、ネットで仲良くなった子と電話で話したりとか、、、相手が携帯の事が多いから、料金が嵩んだんだと思う、、、」 「兎に角、請求されてる分は払わんとな〜。お金どうするんや?」 「私の貯金から払います。」 「ま、当然やな。」 一応、それで夫の怒りは収まったようだった。 夜になり、布団に入った時、夫は、 「色々考えてみたんだけど、、、そんなにチャットがしたいなら、専用線にしたらどうかな? だったら思う存分チャット出来るやろ。」 と言った。 私は、悲しかった。 「私が寂しくてチャットに耽っているのは、貴方との時間が会話がもっと欲しいと思っているのに、それが叶わないからなのに、、、何もわかってくれてない。」と。 何で寂しいと言うのかを考える変わりに、専用線にしようと言い出す夫。 そういう問題じゃないだろ…と心に中でつぶやきながら、私はその日もまた夜中に起きだして、朝までネットサーフィンを続けた。 そして、新しいチャットを見つけた。
2002.04.11 当時、子供は2歳。 身寄りのない土地でがむしゃらに子育ていていた時です。 子供もようやく片言を話すようになっていましたが、近くに友達もなく、1日に誰とも会話しない日が多かったです。そんな生活の中で、インターネットで知り合えた、同じ子育て時期のママ友は私には救いでした。
1999年01月11日(月)
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