完全に崩れてしまった。 いつもなら、何食わぬ顔してやり過ごすけど、 そうも行かなかった。
全ての言葉は失われ 感情が溢れ出した時には 涙はなかった。 もし、出たとしたならそれは偽りだと分かっているから。
だから平然を装って、でもそうできない僕は一体どんな顔をしていたのだろうか? きっと世界1不気味な顔をしていたに違いない。 その場にひれ伏す事も、 泣き喚く事も、 決して許さなかった。
世界で誰よりも孤独だった。 全てがモノクロに見えた。 必死で何かを探したけど、襲ってくる感情の波に ただ、ただ、耐えるコトしかできなかった。
事実を受け止める頭の良さ? そんなの必要無い。 事実でも、現実でもない 未来に夢を預けて、 信じてくれたら きっと幸せだったのに…。
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