元・白血病患者の日記
 

2006年04月15日(土) 赤く腫れ上がった傷だらけの顔

 嫁さんがダウンしている間に実家へ。相変わらず、ジイさんは跡地で留守番とか。子供とラーメンを食べる。

 天気も良いから平和島まで足をのばしたら、花見の時に見たオタマジャクシが随分とでかくなっていた。小さい時もコレラ菌みたいで気色悪かったが、大型のオタマジャクシが集団でいるのも、結局は不気味である。

 プール。開始間際に顔が痒くなったらしく、掻き毟ってしまい皮が落ちる状態の子供。ふつうにしてても赤鬼みたいなヒリヒリ状態なのに、これで塩素の水に入るというのだから…。今日はやめるように言ったんだけど、本人が「行く」というのでGOサインを出す。頼むから、プールの水に浸った状態で掻き毟らないでおくれよ。

 泳いでる時は大丈夫そうだったが、戻ってくると半泣き。なんでもシャワー後に塗った薬が染みるのだとか。これに加えまたも先生の「水をあまり使うな」という言葉に素直に従い、充分にシャワーを浴びずに塩素を落としきっていない様子。目上のいうことを聞くのは大切なことであり、そういう子供に育ててきたが、時と場合を考える…のはまだ無理なのか? 自分の体のことなのだから、いい加減に覚えてもらいたい。

 帰り道、何度も振り向くと子供の顔は赤く腫れているように見える。目を細めているのは、夕日がまぶしというよりも腫れているからだろうか。不憫である。

 こっちも実家に行ったのが悪かったのか、体調を崩す。密閉されてるからカビが多いのかね。そういえば、嫁さんが出産で九州にいる時分、よく喘息をおこしていたっけね。今のボロアパートの壁もホルムアルデヒドっぽいが、隙間だらけなのでカビの被害は比較的少ないはず。咳き込むこともまずないものね。体は正直だな。やはり都会の暮らしは無理なのかしら。

 (痒みに加え)腫れ上がって、傷だらけで痛い思いをした上に怒られて凹たれていると思うので、いつも以上に本を読まされる(誰が悪いというものでもないのだが。嫁さんも心配が故になんだけどね)。午前中に『ミステリーの館へ〜』が終わったので、夜には『心にいつもミステリー』となった。こりゃまた分厚い本だこと。ただ、子供の嬉しそうな顔を見ると救われる。薬をベタベタに塗り、見るのも痛々しい姿なのだが、満足そうな微笑で布団に入っていった。この子が幸せになりますように。(5・29)


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