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2002年01月18日(金)

これはわたしの日記ではないです。
9/29
いつもビルの7階で仕事してるんですけど、バルコニーで煙草吸ってたら、その高さにトンボがいて。
トンボ、すげえな、そんな高さまで飛べるのかよ。とちょっと思いました。

そう、ああ、こないだの上野で配ったチラシには、そう、星野道夫「旅をする木」の絵を描きました。
すごく好きな本です。星野道夫という人は、アラスカで写真を撮り続けて、素敵な文章を残した、
もう既に亡くなってしまった人です。
まあ、読書の秋っつうことで、もし、何か読む本ないかな、と思ってる人がいたら、
いま、ほとんど文庫にもなってるので読んでみるといいと思います。
「旅をする木」も「イニュニック」も「ノーザンライツ」もどれも素敵。
「ナヌークの贈り物」はまだ読んでなかったです。そっか、さがそう。うん。
なんていうか、大切なことを、大切に書く人、伝える人だなあ、という感じがします。
その、チラシに描いた「旅をする木」のなかの、そらで言えるくらいに好きなフレーズを無断転載します。すまぬ。
「人生はからくりに満ちている。日々の暮らしのなかで、無数の人々とすれ違いながら、私たちは出会うことがない。
その、根源的な悲しみは、言いかえれば、人と人が出会う限りない不思議さに通じている」
星野道夫は、こういうことを、文章で、伝えた。俺はそれを、ロックで、やりたいと思ってます。
そういえば、ミニコミ「a*d*m」にこのフレーズをモチーフにしたエッセイを載っけてもらったこともあったっけ。
なんだかさ、チラシひとつでも、こういうふうに拡がるんだなあ、と思うと、うれしい。
そっか、でも、「きんもくせいの、あの黄色い花は見つけられないのに、匂いだけがする。
そうだ、きんもくせいは9月の花だったんだ。」って、たしかに、歌詞にしたら、良いかも(笑)
普段、歌詞を書くときは、いつも使ってる言葉で書こうと思ってるので、
うん、そっか、それ、えー、いただきです(笑)

そういや、きんもくせいは、花がついて、あの匂いを漂わせている時期も好きなんだけど、
花が落ちて、オレンジ色の水たまりのようになっているのを見るのも好きです。
匂い。それは花の匂いや、すれ違った女の人の髪の毛の匂いや、電車のブレーキが焼ける匂いや、
冬のはじめにコートを引っ張り出したときの匂いだったりするんだけど、
なんだろう、ずっと忘れていたことをはっと思い出させたりするよね。不思議だよね。

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