これはわたしの日記ではないです。 9/29 いつもビルの7階で仕事してるんですけど、バルコニーで煙草吸ってたら、その高さにトンボがいて。 トンボ、すげえな、そんな高さまで飛べるのかよ。とちょっと思いました。 そう、ああ、こないだの上野で配ったチラシには、そう、星野道夫「旅をする木」の絵を描きました。 すごく好きな本です。星野道夫という人は、アラスカで写真を撮り続けて、素敵な文章を残した、 もう既に亡くなってしまった人です。 まあ、読書の秋っつうことで、もし、何か読む本ないかな、と思ってる人がいたら、 いま、ほとんど文庫にもなってるので読んでみるといいと思います。 「旅をする木」も「イニュニック」も「ノーザンライツ」もどれも素敵。 「ナヌークの贈り物」はまだ読んでなかったです。そっか、さがそう。うん。 なんていうか、大切なことを、大切に書く人、伝える人だなあ、という感じがします。 その、チラシに描いた「旅をする木」のなかの、そらで言えるくらいに好きなフレーズを無断転載します。すまぬ。 「人生はからくりに満ちている。日々の暮らしのなかで、無数の人々とすれ違いながら、私たちは出会うことがない。 その、根源的な悲しみは、言いかえれば、人と人が出会う限りない不思議さに通じている」 星野道夫は、こういうことを、文章で、伝えた。俺はそれを、ロックで、やりたいと思ってます。 そういえば、ミニコミ「a*d*m」にこのフレーズをモチーフにしたエッセイを載っけてもらったこともあったっけ。 なんだかさ、チラシひとつでも、こういうふうに拡がるんだなあ、と思うと、うれしい。 そっか、でも、「きんもくせいの、あの黄色い花は見つけられないのに、匂いだけがする。 そうだ、きんもくせいは9月の花だったんだ。」って、たしかに、歌詞にしたら、良いかも(笑) 普段、歌詞を書くときは、いつも使ってる言葉で書こうと思ってるので、 うん、そっか、それ、えー、いただきです(笑) そういや、きんもくせいは、花がついて、あの匂いを漂わせている時期も好きなんだけど、 花が落ちて、オレンジ色の水たまりのようになっているのを見るのも好きです。 匂い。それは花の匂いや、すれ違った女の人の髪の毛の匂いや、電車のブレーキが焼ける匂いや、 冬のはじめにコートを引っ張り出したときの匂いだったりするんだけど、 なんだろう、ずっと忘れていたことをはっと思い出させたりするよね。不思議だよね。 |