march forward.
りりかの独り言。

2005年12月07日(水) 憎んでいる。

先月終わり。

ハルから久しぶりにメールが来て。

その日は、栄が飲み会で。

私は、もう寝ようと思い、布団に入っていた。

メールは。

「俺は、今でも、昔と変わらず、りりかを愛しているよ。でも、それと同じだけ憎んでもいる」

と、書かれていた。

いつもなら、返さないのに。

「憎んでいる」と言う部分がショックで。

訳も分からず「ごめんなさい」と返した。

「謝らないでくれよ。惨めになるから。俺が失言した、それでりりかが逃げた。正当な理由じゃん。だけど、憎んでいる。俺は、りりかとずっと一緒にいたかっただけなのに」



私から、電話をかけた。

そして、逃げたわけじゃない、と言った。

ハルは、自分がどれだけ辛い思いをしているか、りりかには、分かるはずもない、といった。

「ごめんなさい」

何度目かのごめんなさいを言ったとき。

ハルは。

「謝るくらいなら・・・」

と、言った。



言いかけて、やめた。

私は、あえて、続きを聞こうとは思わなかった。



「ごめんね。もう、メールも電話も、しないから」

ハルは、言った。

黙っている私に。

「元気で。幸せに、なりなよ」

と、言った。




きっと、これで本当に終わりだろう。

私は、弁解もせず。

私は、謝るだけで、ハルはきっと今でも私を逃げたと思い、憎んでいるんだろう。

それでいい、と思った。




電話を切って、少しして。

栄から電話が来た。

すぐ出た私に。

「寝てなかったの?明日も早いんでしょ?今から帰るね」

と、栄は言った。




昨日の日記で、すぐ結婚を承諾したと書いて。

ハルのときと違うのは、何で?東京から離れなくても、いいから?と言うメールを頂いた。


確かに、ハルとの結婚で悩んでいた部分。

仕事を辞めて、親も兄弟も友達もいない、知らない土地へ行かなきゃいけないという不安は、常にあったし、ここでも書いてきていた。

でも、当たり前だけどそれだけじゃない。

結婚に踏み切れないだけの、不安要素は山ほどあった。




栄との結婚にも、やっぱり不安は色々とあるけれど。

私は、栄と結婚したい、と思った。

不安とか、栄と一緒に乗り越えて行きたい、と思った。

一度失敗している私たちだからこそ。

出来ることがある、そう思っている。


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