march forward.
りりかの独り言。

2005年08月22日(月) リストカット。

今月の上旬。

8月に入ったばかりの日だった。



私は仕事をいつも通りしていた。

夕方の休憩中に携帯を見ると「着信あり」になっていた。

相手は、R。

この店でも働いていたことのある子だ。

かけ直してみたけど、電源が入っていなかった。



夜、もう一度電話してみた。

電源は入っていて、繋がったけど、出たのはRと同棲中の彼だった。

Rは、手首を切って、意識不明だと言われた。



Rは、今私の住んでいる市の市役所職員で、母子家庭になるときも色々と手当ての事や、手続き方法や、提出書類を調べてくれたりして、本当に力になってくれた。

でも、最近は年賀状と誕生日メールのやり取りくらいで、ほとんど連絡を取ることも無く。

それでも、元気にしているものだと、私は勝手に思っていた。



私が慌てて病院に駆けつけたときは、意識も戻っていた。

命にも別状は無く。





Rは、泣きながら、職場でのいじめとセクハラと、色々なことが重なって生きているのが辛くなった、と言った。

手首を切って、血がどんどんあふれてきた時に、怖くなって私と彼に電話をしたらしい。

私も彼も、仕事中で電話には出ず。

そして、意識を失った。

着信履歴を見たのと、最近ちょっとおかしかったのを思い出した彼は、急いで帰宅したため、一命は取り留めた。




私は、正直、分からなかった。

最近連絡も取ってなかったわけだし。

何で私に連絡をくれたのか。



そして、正直、怖かった。

彼女がした事も。

彼女の事も。


理由なんか無かった。

ただ、怖かった。



だから。

その後、泣きはしなかったけど、震えながらハルに電話した。

ハルは。

「りりかは、関わらないほうがいい」

と言った。

「何も出来ないくせに、何かしなきゃと躍起になって、空回って、凹んで大変なんだから。それで子供とかに心配かけるんだよ?そう言うのが、りりかの悪いところ。偽善なんだよ、結局」

とも。



あいつは、私のことを、やっぱりよく知っている。


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