march forward.
りりかの独り言。

2005年07月02日(土) 6月半ば・1

栄と一緒の勤務で。

話があるって言ってあったし。

何の事かも、勘付いているだろうし。

それでも栄は、今日も元気だ。

いつも通り、元気に「おはようございます」って言う。





上がった後二人でファミレスに行き。

何から言おうと、考えていると。

「話って、ハルくんでしょ」

って先に切り出され。

切り出すのは私だと思っていたから、かなり動揺してしまう。




栄は、私がいつもハルのことを考えてるって事を知っていたし。

大好きなんだろうなぁと感じてたといった。

だけど。

だからって。

もう会ったりしないとか、そういう事を言わないで欲しい、といった。

後何回かの同勤だけで。

本当に会う機会も減るんだから、と。





職場では。

みんなに好かれていて。

いつもお兄さんで。

面倒見が良くて。

頼れて、気が強くて、優しくて。

弱音なんか吐かないし。

そんな栄が、ものすごい弱気に言うものだから。

へたれな私は、それ以上何も言えなくなった。





この日、ファミレスの駐車場で。

「明日もまた、よろしくね」

って言われて、手を出されて。

握手を求められてると普通に思い、それに応じ。

そのまま引き寄せられて、抱きしめられた。

すごい強い力で。

息苦しかった。

「いなくならないでください」

耳元で言われて。

なぜだか、泣きそうになった。


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