march forward.
りりかの独り言。

2005年06月05日(日) 念願の。

ハルは夕方前にやって来て。

病院へ行こうと言ってくれたけど。

私も昨日よりぜんぜん具合が良かったし。

大丈夫だから、と言い張り。

なら、家でゆっくりしようと言うことになった。



私が具合が悪かったから。

子供たちは朝から元旦那が遊びに連れて行った。

明日の学校前に送って来てくれると言ってた。

だから子供たちはハルが来ていることは知らないまま。




ハルが夕飯を買ってきてくれて。

一緒に食べたりして。

テレビ見たり、ビデオ見たりして、過ごした。



夜8時くらいに。

栄から電話が来て。

「夕飯食べたの?何か買って下まで持って行こうか?」

なんて内容で。

ハルが来ている、とは言えず。

「大丈夫だよ」とだけ返す。

「明日は俺が出るから、あなた休みなよ」

「え!大丈夫だよ、出るよ!」

だって栄は私の代わりに明日出ちゃったら、休みがなくなっちゃう。

それでも栄は「大丈夫だよー」を連発した。

結局押される形になって、お願いして、明日は急遽休みに。




隣で電話を聞いていたハルが。

「結構、いいやつだったんだね。そういう人がいるって言うのは、ちょっと安心」

って言った。

私が黙っていたら。

「きっとりりかも好きになるよ。てか、もう好きになっているんじゃない?」

なんて言う。

「どうなのかなぁ。でも、すごく優しい人だよ」

って返した。




咳をすれば背中をさすってくれるし。

「ちょっと熱いなぁ」と言いながら、熱冷シートを貼ってくれるし。

うとうとし出すと、頭を撫でながら背中をさすってくれるし。


いつも通りで。

いつもと一緒なんだけど。



なんだか。

しっくり来なかった。

来る前までは、あんなに嬉しかったのに。

念願の、大好きな人が一緒にいるって言う状態なのに。

会ってみたら、変な溝があるって事が、分かっちゃった。

もう、前みたいには、なれないんだなぁって。

分かっちゃった。






だから。

わざわざ私のベッドの下にハル用の布団を敷いて。

ハルも何も言わず、そこに寝て。

手を繋いで寝るとか、そう言うのもなくなって。


だから。

夜遅くに、ハルのお父さんから。

「明日昼過ぎから仕事」って言う電話が来て、朝帰らなきゃいけないってなった時。

正直ホッとした。

何でホッとしたのかって聞かれたら、うまく言えないんだけど。




明け方。

一人で起きてた。

なんとなく、ハルの寝顔を見てた。

なんとなく、悲しかった。


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