march forward.
りりかの独り言。

2005年05月10日(火) 終わり。

いつもの夜の電話。

「来月の最初の土日、子供たち連れてきてよ」

「いいけど。どうした?」

「姉夫婦に子供たちをまだ紹介してなかったじゃん。夏からよろしくって事で紹介するんだよ」

「・・・。夏から」

「もう、待てないよ」

「来年の3月とかは無理?」

「一体どれだけ待たせるんだよ」

「・・・」

「・・・もう。別れるか。そうやってどんどん逃げて逃げて。疲れたよ」




私は、しばらく黙った後。

「そうだね」

と言った。




やっぱり。

彼のところに行くのは、不安で不安で。

私の親もやっぱり子供のことを考えた上で反対しているし。

あと二ヶ月くらいで彼のところに引っ越すなんて、考えられなかった。



彼のことは、好き。

大好き。

愛している。

でも、彼のところへ、夏からなんて行けない。




逃げてる?

そうかも。

でも、これで良かったんだと思ってる。




今度の土曜、彼に会って。

今まで預かっていたお金がすごい額になったので、それを返すのと。

ちゃんと会って、今までのお礼を言おうと思ってる。



ホントに、三年半もずっとずっと。

支えてくれた人だった。

大きな人だった。

でも、私はあいつにとって、何も出来ない、変わらない、無駄な時間を過ごさせた女だった。

なのに、あいつは。

「あなたのことは、一生特別で、この先誰かと結婚しても、多分忘れることは無いだろうね」

なんて言ってくれたけど。



私にとっては、絶対に無駄じゃなかった。

色々なことを教わった。

たくさんの物をもらった。

本当に、大事にしてもらった。


だから、ありがとう。

顔見て、言わなきゃね。


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