march forward.
りりかの独り言。

2005年01月09日(日) 初スキー

夜中に、寝ている時あいつの足にぶつかって。

その時に、熱を感じた。

びっくりして、あいつのおでこを触ったら、かなり熱い。

38度近くありそうな感じで。

そう言えば、喉が痛いってずっと言っていたし。



朝、熱を計るように言っても、大丈夫だとしか言わない。

熱があるのなら、スキーなんて中止にしようって何度も言ったのに。

やっぱり「大丈夫だから」と言い、朝ご飯を食べていた。

ご両親に挨拶を済ませ、出かける。


「一応薬だけ飲んでおくよ」

って、車の中であいつが言った時、普段薬なんて飲まないくせにきちんと持参して来たところを見ると、かなり具合が悪いんだと思った。

「やっぱり、具合が悪いんじゃないの!?」

問い詰めると、朝37度5分あったと言う。

引き帰そう、と言う私と、37度台なんて大丈夫だよー、と言うあいつ。

せめて、運転は替わらせて、と言ったんだけども。

「これから雪道に入るのに、無理」とか言われて。

結局、あいつの運転で行くことに。







新潟に入ると、結構降ってた。

風もあったし。

この間東京も雪が降って、積もったけど。

雪質が全然違う。

次女曰く「ほわほわしてて、粉みたい」で、本当にそう。







私はスキーは出来ないので、スキーが出来るあいつに子供達と一緒に教わることに。

私は一応2回目なんだけど、子供たちは初めて。

なのに、何回かリフト乗っただけで、すぐに滑れるようになった。

「りりかが一番へたくそ」とあいつに言われるのも仕方ないと思うほど、本当に上達しない・・・。


自分で言うのもなんだけど、私は運動神経はいい方だと思う。

なのに、スキーだけはなぜかだめ。

寒いからかと思ったけど、スノボはすぐ出来るようになった。

不思議・・・。


滑れるようになった子供たちは、髪の毛が凍っているのに、はしゃいで「もう一度行こう」とか言ってるし。

あいつは、本当に熱があるの?と思うほど元気だし。

来て良かったな、と思う。

ずーっと雪で、風もあって、寒かったけど・・・。



温泉入って、ご飯食べて、渋滞に巻き込まれながら、あいつが運転してくれる。

子供達と5人で家の中にある物しり取りをしたりしていたけど、疲れた子供たちは熟睡。

「大丈夫?疲れてない?熱はどう?」

おでこを触ったら、やっぱり熱い。

「たぶん、あるんじゃないかな。だるいし」

「ありそう・・・。ありがとうね、具合悪いのに連れてきてくれて」

「俺が来たかったんだよ。スキーが上手いんだって所を見せたかったし(笑)」

とか言ってたけど、子供たちが楽しみにしている手前、嫌とは言えなかったんだろうなぁ・・・。

ホント、無理させちゃったと思う。

「りりかこそ、少し寝なよ。疲れてるでしょ?連日あんまり寝てないでスキーに行ったんだし」

私は風邪も引いてないし、大丈夫って言ったけど、無理矢理運転中のあいつの膝に寝かされる。

こう言うとき、大事にされているなぁ・・・ってしんみり思う。

比べちゃいけないけど、やっぱり元旦那とは、こう言う事はあり得なかったから。

あの人はあの人で、大事にしてくれていたんだろうと、離婚してから気付いた点もあったけど。

こうやって、一緒にいる時にそう感じる事ってなかった。



あいつは仕事だけど、私は明日も休み。

「泊まって行きなよ」って言われるけど、まだ宿題が終わってない長女の事を考え、帰ることにする。

あいつのご両親にもそう言われたけども。

子供たちがいたら、あいつもゆっくり眠れないだろうし。

たくさんおみやげを頂いて帰って来た。





「星がたくさんあって、大好きになった」

帰り道に次女が言った。

次女の星座のおうし座も見えたらしい。

「夏になったら、ここで暮らすんだね」

「そうだね」

「毎日Hくんと一緒に星見たり、出来るんだね」

「うん」

「Hくんのお父さんもお母さんも、優しくてよかった」




1泊2日。

色々と考えさせられたり、緊張したり、安心したり。

とっても、充実してた。

し過ぎていた、かな。



今の素直な気持ちは。

少しずつでも、彼の力を借りた結果だとしても、進んでいる自分が凄いと思う。

幸せだって、素直に思える事も、ちょっと前の私じゃあり得なかった。


難しい事って、そんなにあるもんじゃない。

小学校の頃の逆上がりだったり。

中学の頃の数学の証明問題だったり。

出来ない出来ないって言いつつも、少しずつやっていたら出来ていた、みたいな。


きっともうだめだ、とか、たぶん出来ないと思う、とか。

未知の事で不安になるのは、もったいないって事を教えてくれたのは。

あいつだったり、子供たちだったり。



私はネガティブだから、またそういうふうに思う事が絶対にある。

そう言う時に、あいつと子供達と進んで行けば。

きっと大丈夫。


きっと、ずっと、幸せなままだ。


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