もうすぐ10月。
この数日は毎日寒いし。
記録的な猛暑と呼ばれていた夏は、もう確実に終わる。
実は。
来年の3月から、彼と一緒に住む事になっている。
子供たちも、納得済み。
と言うか、長女と次女の意見が、大きかった。
来年の4月からは、子供たちは新しい学校と言うことになる。
転校転校で、本当に可哀想だと思う。
しかし、本人(子供)たちは、いたって簡潔で。
「離れていても、友達は友達。離れて終わってしまうようなら、それまでの仲だったって事」
なんて、さらって言うから、子供って凄いなぁと思う。
特に次女は。
「新しい事が始まるって、ドキドキとワクワクする」
なんて言う。
私は、新しい事を始めようと思える気力が無い。
やっぱり、若さの違いなのかな。
最近。
日に日に近づいてくる、いろいろな事に、不安で壊れそうになる。
もう10月。
あと5ヶ月しかない。
天秤に、かけてみた。
彼と一緒に暮らしたいと言う気持ちと。
仕事をなくす不安・友達や親、妹弟と離れる不安・新しい土地で始めると言う不安とを。
どうしたって、不安の方が重い。
「マリッジブルーじゃないの?」
あいつは、笑いながら言ったけど。
私は笑える余裕なんかない。
マリッジブルーで検索して、いろいろ読み漁ってしまった。
あなたには、不安とか、ないの?
「あるよ。俺で大丈夫か、子供たちは俺で本当にいいのか、とか。全部の責任がかかってくるんだから、そりゃそうだよ」
でも、あなたはいつも、大丈夫だよって言うじゃない。強いね。
「強くなんか無いよ。大丈夫だよって、自分に言い聞かせてるんだよ。俺まで不安で、やっぱりだめかも、何て考え出したら、一体どうするんだよ」
そうだね・・・。
来月か再来月。
子供たちを連れて、あいつの実家に行く。
まだ、親御さんたちに、子供たちを会わせた事がない。
これも、私が伸ばし伸ばしにして来た事。
本当は、夏休みに言われてた。
なのに、どんどん進んで行ってしまう、自分の状況が、怖くて、仕方なかった。
不安を、消してください。
「どうやって?」
分からない。言葉なのか、態度なのか、なんなのか。それさえも、分からない。
「くっついて話す時間も、最近あまりなかったからね。くっついて話したら、少しは無くなるかな?」
分からない。
「今度会ったら、膝枕してあげるから、ゆっくり寝なよ。そしたら、不安も軽減するよ、きっと」
分からない。
「・・・またりりかの悪い癖だよ。分からない、分からないって、逃げてばっかりだよ」
・・・やっぱり、分からないんだもん。
戻れなくなるのが怖い、と、私は友達に話した。
戻ってくる場所が無くなるのが怖い、と。
友達は。
「行く前から、戻る事を考えちゃだめだよ」
と、強く言った。
「人生に安牌なんか、無いんだよ」
とも。
ふと。
3年くらい前の頃の事を思い出す。
あの頃は、良かった、とか思ってしまう。
ただ、笑っていれば良かった。
仕事をして、みんなで、あいつも交えて。
笑っているだけで良かった。
難しい事は、考えないで良かった。
ただ、みんなと楽しいと思う気持ちを、共存するだけでよかった。
私は、バカだ。
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