考えてみたら。
あいつと出会って4度目の夏。
付き合ってからは3度目の夏なんだ。
なのに、プールにも海にも、行った事なかった。
去年はプールも海も、絶対に無理な状態だったし。
その前は、離婚の話とかでごたごたしていたし。
だから、私は3年前に買った水着。
私はサイズが変わるわけじゃないから、それでもよいけど。
子供たちは毎年毎年買い替えなきゃだめな位に成長してる。
だから「今週プール行こう」ってあいつから言われたときは。
慌てて水着を買いに行った。
子供たちの。
スクール水着で行かせるのも、可哀想だしね。
長女なんか、大人の水着でもOKなんじゃないか?って位だけど。
今は子供が大きくなっているからか、子供サイズで170センチとかあるんだなぁ。
身長167センチの私でも着れる。
ここには冬にイルミネーションを見に来たね。
寒かったよね。
氷で出来ているろうそく立てが、凄く綺麗だったじゃん?
なんて話もなく。
あいつは子供達と終始にぎやかにお話中。
電車で行ったから、何度か私が注意するほど、はしゃいでいる4人。
こう言う状況も、普通として受け入れられるように、なって来た。
まるで、私は4人の親、みたいな状況。
私は1人外をボーっと見たりして過ごす。
それであいつは。
「(私を)忘れてないよ」
って言うサインなのかなんなのか。
たまに子供たちから見えないところで、頭を撫でてきたりする。
それは。
プールについて大喜びで走って行く子供たちの後ろでだったり。
「子供たちがスライダーに並びに行ってるから、ライラとは一緒に乗らなきゃまずいから俺、行ってくるわ」と私に言いに来た時だったり。
そんなのだけで、私は安心するから、やっぱりあいつの手は不思議だ。
手を繋ぐ事は少なくなったし。(常に次女かライラが繋いでいる)
二人きりでのお出かけだって、なくなった。
てことは、当然セックスだってしなくなった。
それでも、あいつは満足で、幸せで、楽しいと言ってくれて。
私だって、やっぱり同じように思う。
あいつが帰るとき。
あいつの車の前まで、子供たちと4人で見送りをする。
あいつは子供たちの頭を順番に撫でて、その時だけは、子供の前で。
最後に必ず私の頭を撫でる。
そして。
「また休みになったら、会いに来るね」
って、言う。
あいつが帰った後。
子供達と部屋に戻って、今日楽しかった事を話し合いながら、お風呂に入って。
凄く幸せなこの状態に。
この状態になるまでに、色々な人にお世話になったことに。
感謝したりする。
プールに行ったこの日は、何だか気温もそこまで高くなく。
プールに設置してある温度計は30度に届かない数字を表示していた。
空は秋空で。
カラッとした、一日でした☆
|