march forward.
りりかの独り言。

2004年06月05日(土) 生活費

あいつの誕生日が、もうすぐ。

今年は平日のため、会う事は難しいし。

何より、夜出る事は、仕事以外ではあまりしたくないし。

そんな話を数日前に、あいつに話し。

結局、今日の夕方、少しだけあいつが来ると言うことになった。

明日、私は子供たちと一日遊ぶ予定だったから。

子供たちは、私の実家で待っていることになり。

夕方から数時間、あいつと会い。

大慌てで買ってきた、プレゼントを渡す。

ブルガリの緑茶ベースの香水なんだけど。

香水嫌いの私でも、何だか癒されるような香りだったから。

あいつにプレゼントして、つけてもらおうと思って。

値段にしたら、今までで最低記録なんだけど。

あいつは、そんなことやっぱり気にしないで、大喜びしてくれた。

一緒に渡した、ラブレターが嬉しかったのかも。



一緒に夕飯を、私のリクエストでうどん屋で食べて。

その後一応誕生日だし、カフェコムサに行きケーキを食べて。

「おめでとう」を何回も言った。

その度に。

「これで四捨五入したら、俺もりりかと一緒の三十路だね」

なんて、嬉しそうに言われたけど・・・。

25歳なんて、やっぱり若いよなぁ。



帰り際、車の中で銀行の封筒を渡される。

毎月渡すと言っていた、生活費だ。

厚みだけで、結構入っているのが分かった。

「今月は引越ししたばかりだし、○○(長女)の制服も買ったでしょ?だから多目にね」

「こんなにいいよ・・・大丈夫だよ。申請して来たから、来月分からは児童手当とかも出るから」

「そんなの、来月すぐ出るわけじゃないし、今月なんかあったらどうするの?例えば病気とか怪我とか」

「1人親って病院代凄く安いんだって」

「いいから!いい加減怒るよ?」



封筒を黙ってしまい。

お別れのキスをして、別れた。

あいつが家についてから、少しして電話が来て。



「俺って重たいかな?」

と言われて。

重たい・・・とはちょっと違うけど。

こう言う面での無理って、させたら悪いかなぁって思う。

と、私は答えた。

「そう言う理由で、受取りづらいって言うなら、安心した」

「なんで?」

「俺がしてる事が、重たく思われてて、俺一人空回りしてたら、悲しいなぁって思ってさ」

「重たいとは、やっぱり違うよ。だって、こう言う風に私たちの事を考えてくれて、行動してくれている事は、私は嬉しいし感謝しています。ありがとう」

「うん!りりかが嬉しいと思ってくれているなら、それでいい」




寝る前に、初めて封筒を開けた。

本当に、無理してないのかなぁ・・・と、思ったりした。


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