march forward.
りりかの独り言。

2004年01月12日(月) 元気でいて

今から、7年前。

私が22歳になったばかりの頃。

結婚して初めて、ちゃんとしたバイトに出る事を許してもらった。

長女と次女しかいない頃で。

その二人も、オムツもはずれ。

少しずつ、手がかからなくなってきた頃。

二人とも、保育園に行ってたわけじゃないから。

夜、だんなが帰ってきた後に働きに出る、と言う形になった。

だから、夜の9時からとか、そんな感じ。


働く、と言う事が、何だか楽しくて。

子供たちのママでもなきゃ、だんなの奥さんでもない。

本当に、私という人間で。

楽しかったから、はしゃいじゃったのかな。



その時もやっぱりレストランで働いていたんだけど。

私と同じ年の社員の人が、よくしてくれて。

愚痴とか、何でも聞いてくれて。

友だち以上恋人未満、みたいな関係になった。

でも、やっぱり「恋人未満」だったから。

お互いに「好き」と言う言葉は言ってたけど。

体の関係なんか、何にもなくて。

一晩中一緒にいたって、何もなくて。

手を繋いで、ドキドキしちゃったりするような。

今思えばね。

その、ドキドキが大好きだったような。

早く結婚しちゃったから。

そう言うドキドキが、新鮮だったのかなぁ。

その人とは、あっという間に、終わった。

友だちからの手紙を勝手に読んだ旦那は店に乗り込んで来て。

私は、殴られて別れる決心をして。

出て行くのなら、お前だけ出て行け、と言われて。

だけど、子供置いて出ていくなんて半日持たなかった。



そんなこんなで、その人と別れてから、2年くらい経って1度だけ電話が来て話したけど。

このお正月、年賀状が来ていた。

しかも、当時のあの店の仲間とお互いにまだ繋がりがあったりするから。

その経由で離婚の事も知ったらしい。

ちゃんと、実家宛に来てた。

私はあいつと旅行に行っていたから。

その年賀状を見たのは3日だったんだけど。


別に文面は普通に。

「元気ですか?無理しないで、頑張れ」

とか、そんな簡単なものだったけど。

正直、何で今更と言う気持ちもあったし。

何を書いていいか、分からなかったから。

返事は書かないまま、今日まで来てしまっていた。

すっかり忘れていた、と言うほうが正解かも。




今日は何だかのんびりと家で過ごしていて。

母と弟は、妹の腹帯とかを一緒に買いに行ったし。

実家の愛犬と仲よくお留守番していた。



母が買って来てくれた葉書ホルダーに年賀状をしまっているとき。

その人から年賀状が来ていた事を思い出した。

今日は12日で、年賀状を出すのもおかしいし。

返事しないのも、なんだかなと思い。

近況を報告する手紙を書いた。

きっと、離婚の理由も知っているはず。

だから、わざわざ隠す事もないかなぁと思って。

あいつの事も、全部書いた。



二度と会う事なんかないんだろう。

顔も今となっては、はっきり思い出せないし。

けど、あの頃の私にとって、大事な人だった事は確か。

何でも話せる、親友に近い存在だったと思う。



遠い福岡で。

元気でいてくれればいいなぁと、思う。


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