march forward.
りりかの独り言。

2003年05月14日(水) 泣いて叫ぶ

10年ぶりくらいに、話した。

電話で、だけど。

最後に会ったのは次女が赤ちゃんのときだった。

偶然、コンビニでばったり会ったんだった。

「りりかちゃん、お母さんしてるんだぁ」

なんて、声掛けてきて。

あたしは彼女が苦手だったから。

「うん・・・。一応」

とかなんとか、一言くらいで別れたんだった。




彼女は美容院で働いている。

昨日はお休みだったから、話す事が出来た。

休みじゃないと、夜遅くまで帰って来れないらしいから。



最初何て言っていいのか、分からなかったけど。

なんだか、勢いで電話しちゃったけど。

彼女も話したかった、って言ってた。





彼女はすぐにでも結婚したい。

でも。

元だんな様は、まだ出来ないと言ってるらしく。

そんな感じですれ違っている、と聞いた。


元だんな様も子供たちの事を考えて。

もう少し大きくなるまで再婚は待とうって考えているのか。


そう思った。



でも。

「りりかちゃんはいいよね。別れたのは自分のせいなのに、みんなに想ってもらえるんだから」

「想ってもらえる?」

意味が分からなかった。




「Kちゃん(元だんな様)は、結局吹っ切れてないんじゃない?」



ディズニーシーに行った事も。

彼女は大反対だったらしい。

そんなに子供たちに会いたいと言うなら。

あたしと子供たちだけで行かせたらいいのに。

いちいち家族で行くことないじゃない。

「離婚したんだから」



彼女は元だんな様に。

そう、言ったらしい。



「りりかちゃんの事、吹っ切れてないんだよ、きっと。そう言うと毎回喧嘩になるんだけど」

「母親ってだけで、独り占めできるんだもんね」

「私だって、好かれるように努力してたのに。でも、敵わないもんね。母親って言うブランドには。たとえ勝手にそのブランド捨てた人間でも」




最後は泣きながら、訴えられて。

「私だって普通に好きな人と結婚したいって思ってるだけなのに」


「りりかちゃん、子供引き取るって言ったでしょ?そんなことしたら、ますます結婚なんかしてもらえない。子供とりりかちゃん、一緒に暮らしたら、Kちゃんの気持ちは絶対にそっちに向くに決まってるじゃん」


「私、頑張るから。りりかちゃん以上のお母さんになるようにするから」


「だから、りりかちゃんは早く彼氏と再婚しなよ。そうしたら、Kちゃんも諦めつくから!」


「りりかちゃん、たくさんいいもの持ってるじゃん。まだ欲しいの?もういいじゃん!!!」




彼女は昔。

ちゃらちゃらしてる、軽い子だった。

適当に人生生きて行けばいいや、ってよく言う子だった。

学校の先生からも。

「お前の将来不安だなぁ・・・ちゃんと考えているのか?」

とか言われても。

「だから、適当に生きて行くんだってばー」

とか返すような子だった。




こんなふうに、泣いて叫びながら訴えたりする子ではなかった。

違う人みたいだ、と思った。

10年の間に、知らない人になったみたいな。


ううん、元々そう言う子だったのかもしれない。

あたしが知らなかっただけで。



なんだか、怖くなって。

謝ってばかりいた。




電話を切る前に。

「子連れで旅行とか行くのはいいけど、Kちゃんは誘わないで。誘われたら、行くに決まってるじゃん」

と言われた。





この間の旅行。


元だんな様は行ってない。

誘ってもいない。


なんだか、さっぱり分からなくなった。



元だんな様に電話をしようと思う。


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りりか [MAIL]

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