march forward.
りりかの独り言。

2003年03月17日(月) びっくり!から始まって。

朝からお仕事。

あいつからいつも通り、朝7時におはようメールが来た。

「今日は会えるから、お互いに仕事頑張ろうね」

って、あたしも8時くらいに返しておいた。




昼時の忙しさが終わって、休憩に入る。

あいつから昼休みのメールが来てなかった。

たまに、昼休み返上で働いていたりするから。

今日は忙しかったのかな?って余り気にしなかった。




うちのお店はオープンキッチン。

「作っている所を、お客さまに見られているという緊張感を自分たちに与えるためと、お客様にどんな人がどんな風に作っているのか見れると言う安心感を与えるため」

らしい。(マニュアルから抜粋(笑))

あたしは、ほとんどキッチン勤務。

今日も、キッチンで洗い物をしてた。



フロアの人間の「いらっしゃいませー」と言う声がしたから、あたしも顔をあげて、入り口を見る。

・・・と、あいつに似てる人が入ってくるところ。

あたしは視力がよくないから、遠目だったし、背格好が似ているなぁと。

スーツ着ている時点で、「あいつによく似たサラリーマン」だと思ってて。




だんだん近づいてくる「あいつによく似たサラリーマン」

マジで似てるなぁ、そっくりじゃん・・・。

とか思って「いらっしゃいま・・・」まで言ったとき。

目が合って、にやっとされた。

「・・・せ・・・・っっ!??」

本物のHくん?????





あたしは、他にお客様もいらっしゃるのに、我を忘れて「何で?何で何で???」の大連発。

あいつは、キッチンから一番近い席に座って、笑顔であたしに会釈した。



あいつを知っているバイトさんたちばかりだったから。

休憩してた人まで出てきて、「久しぶりー」とか「どうしたのーー?」とか「元気だったー???」とか声掛けられて。

あたしは、バイトさん(ほとんど主婦の人)に囲まれているあいつをボーっと見てた。



夢?じゃないよね・・・?





Mさんがキッチンに入ってきて。

「Hね、今日は午後は休みになったんだって。りりかを驚かせようと思って、飛ばしてきたらしいよ、内緒で(笑)」

キッチンから出られないあたしに、教えてくれて。

「さ、キッチン変わるよ、フロアに行ってください。りりかさん♪」

って、コック帽を取られて。





なんだか、恥ずかしかった・・・。もちろん嬉しいけど。

あいつの注文した料理を運ぶのも、手が震えちゃって。

「お待たせしました・・・てか、びっくりしたよ。一言言ってよ・・・」

「内緒で驚かせたかったんだよー。いやー、りりかのあの固まった顔!笑っちゃうなぁ♪」

「・・・うるさい。・・・だから、昼のメールも来なかったのね・・・」

「その時間、僕は運転中でした!」






ホント、びっくりしたー・・・

来るのは夜9時位だって思ってたから・・・。






あたしが上がる時間まで、原付のナンバー返還とか、いろいろやる事あるからって、あいつは帰って行って。

あたしは帰宅して、すぐ用意して。






バイトの子たちも交えて、お風呂屋に。

先にご飯食べるか!って。

みんなで騒ぎながら、パスタ食べて。

そのときに。

「手紙の返事、書いてきてくれた?」

ってあいつに言われた。

「ううん、書いてないよ」

「なんでだよー」

「だって、寂しくないって手紙だったし、何て書くのー?」

「・・・それは、もう済んだ話じゃ・・・。あ、今日は突然俺が来て、超嬉しかったでしょー?ほらー、本音で言って見なよー」

話を変えようと、必死です。

「Hはさ。最近調子に乗っているじゃない?あたしが、寂しいとか悲しいとかすぐ言うから、いい気になってるんでしょ?」

「そんな事ないです・・・」

「でも、ちょっとはあったでしょ?」

「・・・はい。多少は」

「Hは、会いたくなかったの?今日休みになって、早く会えて、嬉しくなかったの?」

「会いたくなかったら、内緒で驚かせに、早く行こう!何て考えません」

「じゃぁ、会いたいってちゃんとこれからは言ってね。言われないと、あたし会いたくないのに会ってくれてるのかと思っちゃうからー」

「はい・・・約束します」

「Hのいいところだもん。思った事、ちゃんと言葉に出来るのって。そう言うの凄いなぁって、あたしいつも思ってたもん」

「うん・・・ちょっと、やっぱり調子に乗っちゃったかも・・・。ごめんね」

「なら、指切りね」




指切りをしているときに、一緒にいたバイト君が。

「じゃ、証拠写真撮りましょうか?」

って言ってくれて。

最初は顔も入れて撮って。

「あ、手の方だけでも撮ってー」

って、あたしが言って。






お風呂に行って、1時間も入ってきた。

あいつはいつもは20分くらいで出てきて、あたしを待つほうなのに。

みんなで入ったから、楽しかったらしくて。

あたしと同じ位に出てきた。

で、のぼせて、気持ち悪くなってんの・・・。





あたしがマッサージの椅子で、目をつぶって寝転がっていたら。

あいつがいつの間にかそばに来てて。

「みんなは?」

「飲んでるよー」

「そか。眠たくなっちゃったよ」

「うん、寝ていいよー。朝6時から、お疲れ様でした」

って、頭を撫でてきた。




2週間ぶり。

頭を撫でられて。

本当に、来たんだって。

あいつと会っているんだって。

やっと実感できた。




その後は、バイトの子の家で飲み会。

んで、あたしは、飲み会の記憶がほとんどない・・・。

飲んで、寝て、起きたら朝の5時だった、と言う感じ・・・

あいつが言うには、あたしの酔いっぷりは相当だったらしく。

また何かやっちゃったかなー・・・ってドキドキしたんだけど。



帰り際。

あいつが「楽しかったから、いいんだけどね」って言ったから。

ホッとした。けど。

「でも、あんなりりかは、やっぱり俺以外の前では、だしちゃだめだからね!」



あんなあたしって、なんですか・・・?


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