march forward.
りりかの独り言。

2003年02月15日(土) 忘れものーーー!

明け方。

あいつを家まで送った。

まだ4時半くらいだったから、真っ暗で。

あいつの熱は、だいぶ下がったとあいつが言ってたけど・・・あたしには、まだまだ熱く感じられた。

畑の真ん中の道で、あいつが「止めて」って言った。

あたしは「?」って思って、止めた。

「ライト消して」

「うん」



ほんと、真っ暗。

「星綺麗に見えるでしょ」

あいつが、ちょっと自慢げに言う。

「うん、すごい」

「だろ」

満足気。





ちょっと車を止めて、見てた。

窓開けたら寒くて。

あいつは熱あるんだから、と思ってあわてて閉めた。



あいつの家の前で、降りる前にキスをした。

頭の中で、「次のキスは、いつだろう」ってぼんやり悲しい事を考えた。



次の約束は、ない。

あいつの時間が空いたら、と言う約束しかない。

その、空く時間は、いつかは、未定。

だから、約束はないのと同じ。



帰り、運転しながら、そう考えたら悲しくなった。

次、あたしたちが笑いあうのはいつ?

もしかしたら、もう来ないの?

そんな風に後ろ向きに。



けどね。

運転している間に、朝日が出て来て。

だんだん明るくなって来る空を見てると。



「平気。俺たちはいつまでも、ずっと一緒だよ」

そう、あいつが言ってた言葉を信じられる。




平気、あたしたちは、いつまでも、一緒にいられるよね。








そんな気持ちで早朝に到着。


降りようとしたら・・・助手席にあいつの財布・・・

あわてて電話した。

慌ててるあたしとは裏腹に、あいつは落ち着いた声で。

「いいよ、送ってくれる?悪いね、手間掛けさせて」

即行で、送りました・・・。



で、後で来たメール。


「結婚前から、金の管理させちゃったね♪」


バカ・・・。


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