march forward.
りりかの独り言。

2003年02月11日(火) 不安の欠片

あいつと付き合う前までは、普通の事だった。

なのに、何でこんなに苦しくなるんだろう?



たった一言。


「疲れたー」


こんな言葉を、吐き出せない事が。




ずっとやれてきたのに。

あいつと付き合う前までは、そんなの口に出さなくても大丈夫だったのに。

聞いてくれるって事が、当たり前になってしまった、今。

言えない事が、溜める事が、こんなに辛く感じて。




久しぶりに、お酒を飲んだ。

明日は早いから、睡眠剤と一緒に。

こういう飲み方はだめだって、思ってる。




気分がよくなって、妹に電話した。

何だかおかしいって何度も言われた。

酒と薬を一緒に飲んだから、何て言ったら、怒られると思って黙ってた。




電話を切った後、バイトの子から電話が来た。

明日の仕事の事で。

そのあと、なんだかその子の愚痴を聞いたりして。

30分ほど話した後、メールをチェックしたら、あいつから来てた。


「電話中だったよー。電話終わったら起きてるから電話ください」




「もしもしー?」

「長電話してたでしょ?」

「うん、Tと。明日の事で」

「そかー。どう?」

「何が、どう?なの?」

「いや、何か、変だよ?」


ハイテンションのあたし。


「いつもと一緒ですー」

「酒飲んだ?」

「飲んでない」

「なら薬だ?」

「飲んでないってー。いつもと一緒だよー」

「いや、おかしいって」

「おかしくないよー」



明らかにおかしいんだけどね・・・。



「何かあったの?」

「何か〜?いろいろあるんじゃない?ま、所詮バイトみたいなもんですから、いいんですけど」

「何言ってんだよ?」

「昨日、君がいったんじゃん?」

「・・・。あれは、りりかが、あたしは料理とかしない、みたいな言い方するから、売り言葉に買い言葉的に・・・」

「何でもいいけどー。そう言ったのは、Hだよ。だから、言わないですー」

「やだ、聞きたい。りりかの思ってる事、全部聞きたい」





ハイテンションだったのが、一気に悲しいモードに切り替わる。



「平気だもん・・・」

「何が平気だもん、なんだよー・・・もう、どうしちゃったんだよー・・・。おかしいよ・・・」

「平気だから、寝て。明日も早いんでしょ」

「寝れるわけないだろ。どうしたの?ねぇ、どうしたのー?」

「だって・・・」




その後は、涙で声が詰まる。

こう言うときは、涙もろくなっちゃうんだよね・・・。

普段は絶対に泣かない場面なのに。




「いろいろ嫌な事とかあって。でも、あんな風に言われて。それで、あたし我慢しなきゃ、頑張らなきゃって思って・・・。辛くなっちゃって・・・」

「うんうん、ごめんね・・・。辛くなっちゃって、どうした?」

「辛くなっちゃって、お酒と薬飲んじゃった・・・」

「それでおかしかったのかー・・・。何でおかしいのか理由が分からないから、もうホント、心配したよ・・・。りりかー、あれは本当に俺がいい過ぎたって反省してるよ。ついそう言っちゃったんだよ。りりかはね、頑張ってるって本当に思うよ。みんなに負担が掛からないようにって、凄く頑張ってると思うよ。俺が一番理解してるよ?」

「だって、あんな風に言うんだもん・・・」

「だから、ごめんね。許してください」

「うん・・・でも、なるべく不満とか愚痴とか言わないように、頑張る」

「いや、もうすでにりりかは頑張りすぎだから、頑張らないでいいよ。俺にはどんどんぶちまけていいんだからね」



電話を切った後、アイショットが送られてきた。

「14日はこれでよしよしいっぱいするからねー」

ってメッセージと一緒に。

写真は、あいつの手。



なんだか、余計に悲しくなっちゃった。




会ってないと。

たとえば小さな不安の欠片が。

どんどん大きくなっていく。

会ってれば。

顔見て話しているうちに、消えて行く位の欠片なのに。



会えないと、欠片がどんどん大きくなっていく。

そして、不安の塊なって、それに潰されそうになってしまう。





あと3日。

顔見て、たくさん話したいよ。


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りりか [MAIL]

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