march forward.
りりかの独り言。

2003年01月22日(水) お引越し準備

「引越し、30日だっけ?荷造りあたし手伝いに行くよ」

朝、電話して言った。

「いいよ」

「なんで?」

「何でもだよ」

「変なの。一緒にやってあげるって言ってるんだよ?」

沈黙。

あら?

朝だから、機嫌悪い?



とか、思ってたら。

「俺ね、この部屋嫌いでさー。借りたときも時間無くて、親父にこれでじゅうぶんだろ、とか言われてさ。実際住んでて嫌いだったの。けど、かれこれ5年弱。なんだろうねぇ。ここから出ていくって実感が急に湧いてきちゃってさ」

「うん、そうだろうねぇ」



ふと。

あたしが、最後に家族五人で暮らしてたあの団地を、思い出してしまう。

寂しくなっちゃう気持ち、分かるなぁ。



「いろいろな事があったんだよ、ここで。合コンで引っ掛けてきた看護婦を一ヶ月泊めたりね」

「ばーか・・・」

「あとは、飲み会を毎晩開催したなぁ。とかさ」

「うん、そかそか」

「でもね。りりかとの一年が一番大きいかなぁ。うん、凄く、大きい」

「ありがと・・・で、片付けは・・・?」

「だからね。一人でやっても感慨深くて、しんみりしちゃうの。それをりりかと一緒にやったら・・・泣くかもしれないからだめ」

「あはは・・・そーなんだ」

「大丈夫、一人で出来るよ。ありがとね」

「実は、エッチな本とかビデオとか発見されたら困るから、とかじゃないでしょうね!」

「そんなの、発見されてもOKだもん」




結局。

あたしには手伝わせてくれないらしい・・・。

確かに、言ってる事も分かるんだけどね。

一緒に、片付いて行く部屋を見ているのは、悲しくなるだろうと、あたしも思う。

まして、今回はついて行けないのに。





☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

今この日記を書いているのは 1/28 AM1:13

一年が経ってしまいました。

さっき、あいつから12時丁度に電話が来て、「おめでとー」と言われました。

何がおめでとう、なんだろ・・・(笑)

でも、ここまで続くとは、お互いに予想していなかったね、といいあいました。

長かった。

そして、あっという間だった。

いろいろな事がありすぎた、一年でした。

あたしたちは、成長したのだろうか?

きっと、したよね?と、励まし(?)あいました(笑)






電話を切る間際。

「これからも、ずっと、後、半世紀くらいかな。一緒にいてね」

と、言われました。

たぶん、一緒にいるんだと思います。



漠然とだけど。


ずっとずっと一緒にいるんだろう、と思う、一年目の深夜でした。


 < back  INDEX  next>


りりか [MAIL]

My追加
エンピツ