march forward.
りりかの独り言。

2002年12月28日(土) 行かないで。

泣いてばっかりいるなら、行きなさいよ。




妹に言われた。

あたしも考えた。

そうしたら、簡単。

なのかな?って。





苦しくなって、泣き出して。

夜中にあいつに電話した。

ごめんね・・・朝早いのに。



「どうしたー?」

「寂しくなったの」

「もう・・・大晦日に会えるよー」

「うん・・・分かってる。けど、急に不安になったの」

「ん・・・」

「あなたの決めた人生だから、あたし何も言えないから」

「ホントは、なんて言いたいの?」

「・・。言えない」

「今だけ、言っていいよ。明日になったら忘れるから」




「ホントは・・・。ホントは、行かないで欲しい」

「うん・・・ごめんね」




違うよね。

謝るのは、あたしだよね・・・。

ごめんね・・・。




「でもね。行かないでって聞けて、よかった」

「え?」

「その言葉はずっと出なかったでしょ」

「そだね」

「泣いてばかりで。来てって言っても無理って言うだけで。だからと言って、行かないでって言葉も無くて。何か、不安だったんだよ、俺も」

「そう。。。でも、行かないでって言っても無理って分かっているから。それにHの家の状況が大変なのも分かっているつもりだから。わがまま言えないって思った。あたしは行けないのに、あなたは行かないで、なんて」

「迎えに来るよ。りりかの気持ちが落ち着いて。一緒に来てくれるって気持ちに心からなったとき」




そのまま。

あたしたちは、たくさん話した。

1月中はたくさん会おうね。

たくさん、話そうね、って。




それで、思い出した。

いつでも、彼はあたしを待っててくれてるって事。

あたしがいろいろな状況で、いつも待たせているって事。




それでも。

ずっとあなたは待っててくれるって事。


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