march forward.
りりかの独り言。

2002年12月26日(木) 最悪なクリスマス

25日。

あたしたちはお昼に待ち合わせしてたんだけど。

あたしの支度が遅くなっちゃって。

結局2時間遅刻。

ま、いつもどおりって言うか、なんていうか。

なぜか、あいつとの約束のときは遅刻する事が多い・・・




アウトレットに行って、買い物したり、イルミネーション見たり。

クリスマスディナーを食べて、バーに行った。

全部あいつのプラン。

バーでプレゼントの交換した。

あたしから、時計。

すごく、喜んでくれて。

でも、二人ともサイズが大きすぎちゃって。

直しに行こうね。って話して。

あいつからはネックレス。


「1年前、お台場で渡したネックレスは結構安かったし。何より自分で稼いだ金じゃなかったしね」


凄く嬉しい。

プラチナのネックレスがきらきらしてて。

「つけてあげるよ」

って、つけてくれた。

「どお?」

ちょっと照れたあたしに、あいつは。

「うん!店で見たときに、これはりりかに絶対に似合う!って思ったんだ。一目ぼれだった!」

って、ニコニコして。

あたしの頭をなでて。

その手が頬に来て。



「話ってね」




ドキッとした。

忘れてたから、その事。

楽しくて、嬉しくて、忘れてたから。





「いい話し、悪い話、どっち?」

「きっと・・・悪い話じゃないかな」



やっぱり・・・。

ドキドキが早くなる。




「2月に。実家に帰るわ」

「ん?」

「実家を継ぐわ」




あたしは、呆然とした。

実家関係の話、だとは思ってたけど。

実家を、継ぐ?



「親父もかなり辛そうだし。手伝ってあげたいし」

「うん」

「だからね・・・っ!泣かないでよー・・・」



いつの間にか、あたしは泣いてて。

指摘されたとき、泣いてるんだ、って気づいた。

気づいたら。

止まらなくなって。

声をあげて、泣いた。




「一緒に来てくれない?」



あたしの頭をなでながら、言う。

あたしは首を振る。

一緒に、君の実家に帰る事は、出来ないよ。




「どうして?」




それは、子供たちと今以上に距離が離れるのが嫌だから。

もうちょっと、時がたったら、分からないけど。

何年か先なら、分からないけど。




「だって、俺傍にいなくなるんだよ?」




分かってる。

分かってるけど。

一緒に行く事は、出来ません。

ごめんね・・・。





あたしは、泣き続けて。

バーを出た後、歩きながらも泣いて。

あいつに手を引かれながら泣いて。




今の気持ちは、不安。




それだけ。

それだけしか、ない。




泣いてばかりの。

最悪なクリスマスになった。


 < back  INDEX  next>


りりか [MAIL]

My追加
エンピツ