実家でのクリスマス会。
弟にプレゼントを買って。
親戚も集まる。
あたしが離婚してから、初めて会う人もいるわけで。
やっぱり、離婚の事、子供を手放した事。
いろいろ言われた。
覚悟はしていたけど。
妹が。
「りりかちゃんも悩んで一生懸命決めた事なんだし、もうそうやって責めるのやめようよ」
って、言ってくれて。
その後は、傷物を触るみたいに接しられて。
親戚はみんな帰宅して。
残ったのはあたしと妹だけになった。
母が。
「あんたの、付き合ってる何とか君。学校卒業できるの?」
って聞いて来た。
「うん、出来るよ」
「あそう。ならよかったね」
そんな事言われたんだよ。
って、帰り電話であいつに話した。
「あ、そうそう。姉貴が出来ちゃった婚なんだ!」
「えー、そうなの?おめでとう!」
「まだ付き合って5ヶ月らしいよ?でも、出来ちゃったし結婚するみたい。2月に式挙げるらしいけど、もう1月から一緒に住むんだって」
「そっかー、また急だね」
「うん、りりかさん会いに一緒に行く?姉貴に」
「は?」
「正月帰ったときに。一緒に行かない?」
「あー・・・無理かな」
「なんで?」
「正月は元旦以外は全部仕事なんだよ」
「そか・・・来たくない?」
「来たくないって言うか。まだ行けないって気持ちがあるかな」
「いつになったら、行けるって気持ちになる?」
「分からない」
「うん・・・そっか」
お姉さんはあたしより3つ下。
25歳。
あいつと仲良しのお姉さんだから、きっとあいつも寂しいだろうな。
でも、おめでたい事だしね。
このときあたしは、まだ。
凄く客観的にしか見て無かった。
ただ。
あいつのお姉さんの結婚。
そう言う風にしか考えて無かった。
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