march forward.
りりかの独り言。

2002年11月08日(金) やっちゃった・・・

「今日、送別会終わりそうになったら連絡して。迎えに行くから」


朝、メールが来た。

あたしも素直に。


「うん、お願いします」


て、メールした。






一次会はカラオケだった。

だから、一次会で帰ろうと思ってたあたしは、カラオケの予約時間を3時間と聞いてたし、「22時には終わりそう」ってメールした。



あたしは、約束通り、お酒は最初の乾杯だけで、後は体調が良く無いって事で、辞退させていただいてた。

けど、例のあいつが嫌いなマネージャー(Kさん)が、「○○(あたしの旧姓)さん、になったんですよね!いやー、びっくりしましたー。さー、独身同士、飲みましょう」とか、注いで来た。

あたしは、やんわり断り続け。

Kさんは「じゃ、一杯だけ、お願いします」とか言う。

あたしも、一杯だけ。って事で、付き合った。

「なんだよ、最後まで飲み干して無いじゃんー。りりかさん、それは失礼ってもんですよ」

とか言われて、また注がれる。

心の中で「このやろー」と思いつつ、二杯目。

乾杯ビールも入れたら、三杯目か・・・



顔は熱くなってくるの、分かってたから。

まだ注いでこようとするKさんに。

あたしは「本当に、風邪引いているので」って断った。




トイレに行っている間に、あいつに電話した。

「平気、酔ってない。22時には出るから」

「はーい。わっかりました」




席に戻って、「これどうぞ」とKさんに言われて渡されたピザを食べる。

・・・。

すげー、辛い。

「なに!?」

「あ、タバスコ?」

にやにやしながら、タバスコを見せる。

こいつ・・・!と思いながらも、一応上司(でも年下)なので、笑顔で「辛いの平気なほうなんですけどねぇ、どれくらい掛けたんですか?」とか返して、ウーロン茶を一気飲み。

唇はひりひりするし・・・


ん?

ウーロン茶の味が変・・・

てか、これ、ウーロン茶じゃないだろ・・・


「これって・・・」

「ウーロンハイでしたー☆」



一気飲みなんかしちゃったから、酔いが回る回る。

やばいなぁ、やばいなぁ・・・と思いながらも、その反面、ま、いっか。とか思う自分もいたりする。




その後は余り覚えて無くて。

ただ。


気づいたら、23時回ってて・・・

あたしは、一気に酔いが醒める。






うるさくて聞こえなかったけど、携帯にはメールも着信も留守電も・・・

全部、あいつから。





「あの、あたし帰りますね、電車なくなっちゃうんで」

「いやー、タクシーがあるだろうー」

とか、別の上司に言われながら、あたしはあわてて外に出た。



エレベーターの鏡で顔を確認する。

赤い・・・

一人で「らりるれろ」とかつぶやく。

よし、ろれつは回ってる!





待ち合わせの場所に行くと、すでにいなかった・・・

当たり前だー・・・

メールは「まだ?」「何してるの?」「30分経過です」とかで、留守電も「どうした?」「しらねーからな」と言う言葉で終わってて・・・


すぐに電話する。

でも、電源が切ってあるらしく・・・

はー・・・やっちゃった・・・



タクシーであいつの家に行くか。

と思ったら電話。

Kさんから。



「今どこ?」

「今、タクシー乗り場です」

「電車あるでしょ?」

「はぁ、まぁ」


あたしの家に帰るには、電車がある。

でも、あいつの家に行くにはバスかタクシーしかない。

バスは、もう終わってた。



「タクシーで帰るなら、もう少ししたらみんな同じ方面多いんだし、一緒に行けばいいじゃん。だから、戻っておいでよ」

「うーん・・・いえ、ちょっと気分が悪いんで・・・」

「そうなの?そんなに飲んでました?」

「飲んでたじゃないですか〜・・・Kさんが無理矢理飲ませるから、酔いましたよー」

「りりかさん、酔うとかわいいから、ついつい。ごめんなさいー」

「酔うと可愛いって、一応あたしの方が年上なんですけど?」



笑いながら話す余裕も出てきて、そんな会話してたとき。

いきなり携帯が飛んだ。

違う。

飛んだような、「感覚」。

何が起こったか分からないまま、あたしは後ろを振り向く。




「あ・・・」

「あ。じゃねーよ」



あたしの携帯を持ってるあいつがいた。

殴られる!?

と思って、あたしは目をつぶる。




でも、携帯で頭をこつん、と叩かれた。だけ。




「殴りたいのは山々だけど。女を殴ったりしないから。俺って紳士的だろ?」


明らかに、表情は怒ってた・・・


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