昼間、保育園と学校に挨拶に行きました。
住民票を移すこととかいろいろしなきゃなりません。
だんな様と2人で手分けして、いろいろと書類を出したりしました。
この公団にも、あたし一人じゃいられません。
1ヶ月以内に出てくださいと言われたので、実家に帰ろうと思っています。
気づいたら夕方になっていました。
家族5人で夕飯を食べました。
あたしが子供たちに何が食べたいか聞いて、リクエスト通りにハンバーグとポテトサラダを作りました。
夜、子供たちとだんな様は実家に行きました。
あたしは、「電話してね。ママの携帯でもばーば(あたしの母)の所でもいいから」といいました。
「ママ、寂しい?泣く?」
と、次女が聞いて来ました。
あたしは笑顔で「泣かないよ」といいました。
「でも、泣きそうだよ」
長女がいいました。
あたし、笑っていると思ってた。
自分で、今笑顔が出せていると思ってた。
泣きそうなんだね。
「平気だよ、泣かないってー」
あたしは、いいました。
ライラは眠っていました。
あたしは車の窓に手を入れて、ライラをなでました。
こみ上げて来ました。
一生会えないわけじゃないのに、胸が苦しくなりました。
一人でアルバムを見ているとき、あいつからメールが来ました。
あたしは、あいつに、
「これはあたしのことだから、あたしに考えさせて。あたしの出した結論に何も言わないで賛成してくれる?」
と、メールしてありました。
そのメールを出したときは、まだまだ迷っていたときでした。
そのとき、あいつの返事は、
「俺はりりかさんの一番の味方だって、いつも言ってるじゃん」
と返って来ました。
そして、メールが来ました。
「りりかさん、大丈夫?」
あたしは、折り返し電話をしました。
「あたし、子供よりも君を取っちゃったよ。最低な女だね」
あいつは、大きなため息をつきました。
「後悔、してない?してるよね。今は、何を言っても、薄っぺらく感じちゃうね。でも、りりかさんの決めた事だから、俺は何も言えないよ」
あたしは、黙っていました。
何も言えないといわれた事が、とてもホッとした。
今何か言われたら、あたしは潰れると思った。
「りりかさん、泣いていいよ」
あたしは、しばらく黙ってて。
「りりかさん?」
って言うあいつの問いかけに答えた。
「泣かないよ」
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