march forward.
りりかの独り言。

2002年09月19日(木) 最初の気持ち〜出会ってから2ヶ月まで

最初。

あたしがあいつに抱いた印象は。


「最近の若者」

「バカっぽい」

「生意気」

「不真面目」



あたしは、はっきり言って、苦手だった。

茶髪で、パーマがかかっている髪はちょっと長くて、ピアス開けてたり、指輪してたり、ちゃらちゃらやってる大学生!って印象だった。

あたしが嫌いなタイプだった。

背が高くて、あたしを上から見下ろしているのも、何だかいやだった。

話し方も、むかついた。

敬語を使っているつもりなんだろうけど、カチンと来る。


「これはこうしてこうやるの。分かった?」

て聞くと、

「はい?」


「これは○○って言うの。分かった?」

て聞くと、

「○○ですか?」



疑問系。

何でも、疑問系。

一度切れた事があった。


「Hくんて、バカなの?分かってないの?分からないから聞き返すの?何で疑問系にするの?」



あいつは笑いながら、

「あ!癖?なんです・・・あ。またやっちゃったー・・・(笑)」




かなり、かっちーーん!と来た事を覚えている。



マイペース。

自分のペースを崩さない。

崩されたくない。

急がない。

合わせない。



「君、団体行動、向いてないよね」

「よくいわれまーす」




なのに。

いつからか、いつも傍にいるようになってた。

あたしの事をよく観察しているあいつに気づいた。



なんだったかなぁ。

いつだったか。

ふとしたことで、「こいつは思ってるより、いいやつかもな」と思う場面があったんだ。



ああ。

あれだ。

みんなでボーリング場のゲーセンにいたときだ。

タバコ吸いながらあいつはゲームしてたんだ。

そのとき、付けたばかりのタバコをいきなり消したんだ。

あたしが不思議がって見てたら。


「あ、お子様がいるから、ぶつかったりしたら危ないですから」

って、無邪気な笑顔で言ったんだ。

隣で小学生低学年くらいの子供が、あいつがやってるゲーム見てたんだ。

ああ、こう言うの気づくの、凄いなって思ったんだ。

ちっちゃいことだけど、凄く大事だなって思ったんだ。




それから。

あいつがRちゃんを好きだと聞いたあたしは。

おせっかい根性丸出しで。

好奇心もアリ。


「あたしが仲を取り持つよ!!!」

とか言って、メールしたんだ。


でもね。

Rちゃんとあたしの大親友のSさんがつきあっている事をあたしはSさんから、親友のよしみで、一番に聞いた。

しかも、仲を取り持つから!とかHに言ったそのすぐ後に。

あたし、Hの気持ちとかSさんの気持ち、Rちゃんの気持ち、いろいろな事考えたら、やるせなくなって。

「あたし、聞きたくなかったなぁ」って言ったんだ。



そして、その次の日かなぁ。

あたしは、あいつにメールした。


「Rちゃんの事、いっぱい好き?」

「いやー、りりかさんが一人で勝手に突っ走っているけど、可愛いなぁと思った程度ですって。何一人で盛り上がってるんですか〜」



あたしは、これはあいつの強がりだなって思ってた。

まだ、あいつはRちゃんとSさんが付きあった事を知らない。

だけど、きっと強がっているんだろうなぁって。



ばれないように。

SさんとRちゃんの付き合いは、最初は秘密だった。

それはSさんがバツイチだし、年齢差もかなりあるから。

あたししか知らないことだった。

だから、ばれないように。

周りに。

絶対にあいつにだけは。

あいつにばれたら、傷ついちゃう。

そう思ってた。





でも、Rちゃんがカミングアウトしたんだ。

飲み会で。

あたしは真っ青。

あいつを見ると・・・めちゃくちゃ笑顔だった。


あれ?

最近の若者は、落ち込まないんだ。

それとも、悲しさの裏返しかな?


なんて思って。




あたしたちのメールでのやり取りはそれからもずっと続いた。

内容は、バイトの事、学校の事、あいつの実家の事、友達の事。

いろいろだった。

そして、どんどんメールの中でお互いを知って行った気がする。


あたしの最初の印象とは違って。

ちゃんといろいろな事を考えているし。

真面目だし。



嫌いで苦手なヤツ、から、職場仲間の中でも、かなり好きな存在になってた。

もちろん、恋愛感情は抜きで。



仲間として、こいつはいいやつだな、好きだなぁって。



それが、去年の秋。

そのあと、あたしの記憶に全くなかった、ある事があった。

それはこの間の質問回答集で思い出す事になる。


 < back  INDEX  next>


りりか [MAIL]

My追加
エンピツ