march forward.
りりかの独り言。

2002年09月07日(土) やり直せたら。

夕方、だんな様が帰って来ました。

荷物を取りに来たのと、一緒に夕飯を食べるためにです。

「鍋にでもしようよ」

と、だんな様が言って、材料も買ってきてくれました。

材料を切ってたら、だんな様が手伝ってくれました。

2人で、用意をしました。

用意しながら、「今日は寒いねぇ」とか話していました。


あたしは、豆腐ばっかり食べていました。

そしたら、ライラが「ママがお豆腐ばっかり食べるから、ライラも食べたいのにないじゃん!」と、怒り出しました。

なので、あたしは「買ってくるよ」と、目の前のコンビニに行きました。

そしたら、だんな様も一緒に来ました。


買い物が終わって、だんな様が「荷物持つよ」といいました。

豆腐2丁です。

重いものじゃないです。

でも、あたしは嬉しかった。


だんな様は買い物の荷物を持つ、と言う事が嫌いでした。

あたしが妊娠中、おなかが大きくて、どんなにふうふう言ってても、荷物は持ってくれませんでした。

あたしが「持ってよ」って言っても、「恥ずかしいじゃん、男がスーパーの袋とか持つの」と言ってました。

冷たい人間だな・・・と、あたしはそのとき思っていました。

だから、だんな様に荷物持ちを頼む、なんて事を、考えなくなりました。



そんな話を、子供が寝てから、しました。

あたしは、笑い話のつもりだった。



だんな様は。

「そういう小さい所から、どんどん溜まって来ちゃったんだね。やり直せたら、って思うよ。りりかと出会った所から、全部、やり直せたらって思う」



あたしは、何も言えませんでした。

あたしが、押し黙っていると。


「次に付き合う人には、そう言う思いさせないように、りりかとのこと、活かさなきゃ」


と、笑って言って来ました。




やり直せたら。

一から、やり直せたら。

あたしだって考えました。

そしたら、誰も苦しまないで。

誰も泣かないで。

みんな幸せになっていたんだって。



でも、やり直しがきかないで。

ああしておけばよかった。

このほうがうまくいった。

そうやって、後悔しながら歩んで行くのが人生なのかもしれない。



そして、今だんな様が言ったように。

「この経験を次に活かす」

そうやって、人間って、成長して行くのかもしれないね。



あたしが、だんな様から学んだものは。



言いたい事はちゃんと伝える。

我慢しないで、話し合う。

泣いたり、騒いだり、そういう感情をぶつける。



そして。


人を傷つけるという事。

自分のせいで、他人の人生を傷つけるという事。




そんな事はしちゃいけないって言うこと。


二度と、しちゃいけないって言うこと。


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りりか [MAIL]

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