march forward.
りりかの独り言。

2002年09月02日(月) ママの好きな人

昨日、帰宅後。

だんな様は、「彼は凄くりりかの事、好きなんだね」と言った。

あたしは頷いた。


そして、いつ離婚届を出すかとか、言う話になった。

養育費の話もした。

あたしは、養育費は辞退しようかと思ってた。

でも、だんな様は、それを取り上げるのはやめてくれ、と言った。

父親として、つながっているって言う証みたいに感じるんだから、と。

金だけじゃないけどね。と、付け加えて。




離婚届を出すのは、あたしたちが入籍した「10月1日にしない?」と言われた。

きりがいいじゃん?って。

ちょうど、まる11年目。

それまでは、別居すると言う話になった。

ちょっとずつ、荷物を実家に運ぶから、と言われた。








今日は、災害時避難訓練と言うもので、毎年学校まで子供たちを迎えに行く日です。

関東大震災があった9月1日にちなんで、行われてて。

今年は1日が日曜だったため、今日2日になりました。







お昼を食べているとき、次女が言った。


「ママ、好きな人がいるの?」


ドキッとした。


「なんで?」

「お姉ちゃんが言ってた」


あたしは、びっくりして長女を見た。

長女は、バツの悪そうな顔をしてた。

そか、気づいてたのか・・・



「そうなの?」

次女が聞いてくる。


あたしは、どうしよう、なんて答えようって思った。

長女はもう5年生。

そういう事、分かる年齢だと、あたしも思う。

次女は3年生。

分かるか分からないか、微妙。

でも、頭のいい子だし、分かっているのかな・・・


「私は、ママに好きな人がいてもいいよ」

長女が突然、言った。

「パパじゃなくても?」

次女が言う。








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って、答えた。



長女は、あたしをじっと見てた。

そして、「そうなんだー」って、言った。

次女は、泣きそうな顔になって。

黙ったままだった。




「ごめん・・・そんなママは嫌い?」




次女は、泣くのを必死でこらえて。


「嫌いじゃない・・・」と蚊の泣くような声で言った。





「おいで」って言うと、次女はあたしに抱きついて来た。

そして、泣いた。

声を押し殺して。


ライラが。

「ライラも抱っこされたいなぁ」って言う。

「じゃー、お姉ちゃんもライラもおいで」



あたしは、三人の子供たちを両手いっぱいに抱えて。

この先、あたしがなんとしても、守らなきゃいけないって、凄く思った。



「ごめんね。本当に、ごめん」

あたしも、泣きながら何度も謝った。

次女は「うん・・・うん・・・」と、あたしが謝るたびに言った。




苦しかった。

今まであいつと付き合ってきて、いろいろな事があったけど、一番、苦しかった。






あたしの、わがままを押し通した結果。

こんなふうに、子供たちを泣かす。

長女だって、泣きたいに決まってる。

でも、泣かない。

「ママが笑っていればいいよ」って言ってくれる。

謝っても、謝りきれない。

そんなことを、あたしは、してしまったんだ。




あたしは、また、バカみたいに考え込もうとしてた。

そしたら、次女が。



「私も、ママは笑っているほうが可愛くて好きだから。ママが笑っているほうがいい」





本当に、ごめんね・・・ありがとう。

ママ、あなたたちと、いっぱい笑えるように。

心から、毎日楽しいって思えるように。



頑張るから。


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