march forward.
りりかの独り言。

2002年08月12日(月) すべて。知りました。

今、8月12日。もう、13日になろうとしています。

昨日の日付の「花火大会」の日記を書いたのは、今日の夕方。


仕事から帰って来て、いつもどおり職場のパソコンのメモ帳で書いた日記を、フロッピーに保存してもって来て、アップしてました。

今日は子供たちがだんな様の実家に行っているので、夕飯を早く作らなくてもいいし。

あたしは、仕事の日に、だいたい職場のパソコンで日記を書いて(もちろん休憩時間にです)、フロッピーに保存して、それを持ち帰ってきて、ここに貼り付けてアップするのが日課(?)でした。

休みの日は、家で書いていますが、あまり家で書く事って少ないかなぁ。

家では、メールチェックして、お返事を書ける時間があるときは書いて、日記をアップして、おしまいっていう感じです。




今日の夕方、同じように、日記をアップしました。

そして、アップしている途中にだんな様が帰宅しました。



「お帰り、早かったね」



あたしは、エンピツのウィンドウを閉じました。

そのまま、お風呂に入ってしまいました。

(パソコンは起動したままでしたが、メールソフトはパスワードが無きゃ見れないし、気にしないで、いつも起動しっぱなしで他の用事をしてます。)





お風呂から出て来たら、だんな様がパソコンを使っていました。

仕事の事で、使っているんだろうと、気にもしていませんでした。



「ねぇ、りりか」




夕飯を作っていると、だんな様が呼びました。

あたしは、台所から返事だけしました。



「ちょっと、こっち来れない?」




なんだよー!って思いながら、料理を中断してだんな様の元に近づきました。





パソコンに水色の画面が移っていました。

見慣れた、あたしの日記のトップです。

心臓がいきなり早くなりました。




冷静に。冷静に。


なれるわけ無いです。

指先が冷えて行くのを感じました。



あたしは、パソコンの部屋のドアの前で、立ち止まっていました。

パソコンを凝視しながら。



「・・・。何?」


やっとの思いで、こういいました。




「ねぇ。これ見て」



あたしの日記を見ろといいます。

さっき迄あたしが見てた、あたしの日記を見ろといいます。

あたしは、倒れそうでした。

くらくらしました。




「何・・・?」

「これってさ。すごい、うちの事と似てる」

「な・・・にが?」

「何がってさ、見て見ろって。あ、見ないでも分かるか」



すごく、淡々と、語って来ます。



「さっきまで、お前が見てたんだもんなぁ」




そか・・・あたし、閉じたつもりが、閉じないままお風呂入っちゃったんだ。

ようやく、気づいた。



「あたしだよ。それ・・・。書いてるの・・・」

「あいつって、誰?」

「あいつは、あいつだよ・・・」


ものすごい、脱力感です。

あたしは、立ったまま、目の前が真っ暗になるのが分かりました。

もう、隠せない。

話すしかない。

全部。



「書いてあるとおり。バイトの子だよ。でも、今は、やめちゃったから」

「うん」

「今は、・・・普通の大学生だよ・・・」

「おととい、仕事だって言ってたよね?あれ、花火大会だったんだ?」

「・・・」

「これ見ると、ちょくちょく会ってるんだ?昨日も?」



昨日は、夕方、妹と会って、その後あいつに会いました。



「うん」

「なんなの?」

「ごめんなさい・・・」

「その、ごめんなさいはどんな理由?反省してますって事?もうしませんって事?」

「・・・」

「何で、黙ってるんだよ!」



いきなり声を荒げて、灰皿が飛んで来ました。

あたしの肩に思い切り当たりました。



「どうなの?俺とは別れたいから、ごめんなさいって事なの?」




あたしは、黙ったままでいました。

肩がズキズキしました。

不思議と、涙が出ませんでした。

あたし、血も涙も無いのかな・・・





「傷つけて、嘘ついてて、ごめんなさいって意味」

「その大学生には、本気なの?」

「うん・・・」

「体の関係もあるんだ?」

「うん・・・」


しばらく沈黙がありました。


「・・・へぇ。で?どうすんの?」

「どうするって・・・?」

「だから、どうすんだよ?」

「別れるとかそういう事?」

「そうだよ、その大学生とだよ!俺とだよ!!」

「・・・」



あたしは、あなたとは別れたいっていいたかった。

でも、言葉が出なかった。

黙ったまま、下を向いてた。




「俺は、別れないよ」





だんな様がすぐ傍に来ました。

あたしは足がすくみました。

殴られるんじゃないかと思いました。






抱きしめられました。




「どうして、こんなになっちゃったんだろう?ねぇ?」

自分に問うように、だんな様がいいました。



そのまま、だんな様は実家に行きました。

一泊して、子供たちと明日帰って来るっていいました。

本当は明日、昼間迎えに行くっていってたんだけど。

こんな事があったら。。。ね。







前に、あいつにカマを賭けるつもりで、「だんな様にばれたよ」ってメールをした事があった。




本当にばれた今。

あたしは、メールなんか出来ないでいます。






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