march forward.
りりかの独り言。

2002年07月13日(土) 幸せな瞬間

久しぶりてか、6日ぶりに会った。


でも、仕事で、ものすっごくへこむ事があったあたしは、テンション下がりまくり。

「つまんないでしょ?もう帰るよ」

「はー?テンション下がってるからつまんないとか、あるわけないじゃん」



あたしの仕事の話、いろいろ聞いてくれた。

今日あった、へこむ話を。

「りりかさんは、絶対にあの職場になくちゃならない存在だし、気にしちゃだめだよ。考えすぎちゃだめだよ」


あたしの仕事での地位は。

飲食店なんだけど、店長の次なんだけど。(店長補佐?)

みんなの中では(店長も含む)あたしの仕事の速さ、出来は、店長以上で。

あたし、そんなんじゃない。

全然仕事なんか出来ると思わないし。

ただ、長いから、自然とみんなよりは出来ちゃうだけで。

しかも、この性格だから、頼られちゃうと断れなくて、自分の力以上の威力を発揮しちゃおうとするわけで。

そして、限界なのに頑張ってミスしてへこむ。

そんな繰り返しで。



今日もミスと言うか。

しちゃったわけで。



「周りのみんなは、分かってくれてます。りりかさんが悪いんじゃないって。頑張っている事、認めているから、みんなついてくるんですし。りりかさん無しじゃ、だめだって事、みんなわかっているし」

「その、ついてくるとか、あたしを中心って言う形が、あたしにはプレッシャーだよ」

「でも、実際そうですしねぇ。あの店で一番は、やっぱり、りりかさんなんだもん」



あたしは、ため息をついて。

泣きそうになるのこらえて。



「ほら、おいで」



頭を引き寄せられる。

膝枕されて。

髪をずっとなでている。

すごく。

すごく、いとおしそうに。



あたしは、落ち着いてくる。

安心する。

ふわふわ浮いているような、気持ちのいい感覚。



ああ、こういうの。

子供のころ夏に、寝るとき祖母がうちわを扇いでくれながら、頭をよしよししてくれたときに感じた感覚だなぁ。

あたしは、祖母にほとんど育てられたから。

母親にしてもらった事より、祖母にしてもらった記憶が強い。

学校で嫌な事があって、泣いて帰ってきたときも。

こうして、よしよししながら、「昼寝しちゃえば、忘れちゃうよ」なんていわれて。

安心して、目を閉じたなぁ。



いや・・・あいつと祖母を一緒にしちゃ、祖母に悪いんだけど(笑)



でもね、祖母は。

この世の中で、すべてを敵に回しても、おばあちゃんはあんたの味方だよ。っていう空気をいつも出してくれてて。

そんなところが、ものすごく似ている。


もう亡くなって、今はいないけど。

この先も、今までも、あたしの世界で一番大好きな人で。






うとうとしてたら、「寝ちゃった?」って聞かれた。

あたし、寝たふりした。

実際、寝そうだったし。



「今、幸せなんです。こう言う時間。この六日間、会えなかった寂しさとか全部なくなっちゃうくらいに。たった、1分でも、こうしてあなたといる事は、俺の生きている証になる。きっと、あなたのいない人生は。俺にとって何も意味がなくなる気がする」


て、いいながら、頭をなで続ける。


あたし、自然に涙が出てくる。






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でも、そのまんま、目を閉じてる。

流れる涙はそのまんまで。



「りりかさん・・・嫌な事、悲しい事。今までの人生で起こったすべての悪い事。俺が全部癒すよ。これから一生掛けて。いい事と、悪い事、プラスマイナスしたら、いい事の方が絶対にプラスになるように」


指で涙を拭ってくれる。

あいつは、あたしとこうしているときが、一番幸せだって言う。


あたしも、幸せだ。



たぶん。


この世の中で、一番。



そう思える瞬間だったりする。


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りりか [MAIL]

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