久しぶりてか、6日ぶりに会った。
でも、仕事で、ものすっごくへこむ事があったあたしは、テンション下がりまくり。
「つまんないでしょ?もう帰るよ」
「はー?テンション下がってるからつまんないとか、あるわけないじゃん」
あたしの仕事の話、いろいろ聞いてくれた。
今日あった、へこむ話を。
「りりかさんは、絶対にあの職場になくちゃならない存在だし、気にしちゃだめだよ。考えすぎちゃだめだよ」
あたしの仕事での地位は。
飲食店なんだけど、店長の次なんだけど。(店長補佐?)
みんなの中では(店長も含む)あたしの仕事の速さ、出来は、店長以上で。
あたし、そんなんじゃない。
全然仕事なんか出来ると思わないし。
ただ、長いから、自然とみんなよりは出来ちゃうだけで。
しかも、この性格だから、頼られちゃうと断れなくて、自分の力以上の威力を発揮しちゃおうとするわけで。
そして、限界なのに頑張ってミスしてへこむ。
そんな繰り返しで。
今日もミスと言うか。
しちゃったわけで。
「周りのみんなは、分かってくれてます。りりかさんが悪いんじゃないって。頑張っている事、認めているから、みんなついてくるんですし。りりかさん無しじゃ、だめだって事、みんなわかっているし」
「その、ついてくるとか、あたしを中心って言う形が、あたしにはプレッシャーだよ」
「でも、実際そうですしねぇ。あの店で一番は、やっぱり、りりかさんなんだもん」
あたしは、ため息をついて。
泣きそうになるのこらえて。
「ほら、おいで」
頭を引き寄せられる。
膝枕されて。
髪をずっとなでている。
すごく。
すごく、いとおしそうに。
あたしは、落ち着いてくる。
安心する。
ふわふわ浮いているような、気持ちのいい感覚。
ああ、こういうの。
子供のころ夏に、寝るとき祖母がうちわを扇いでくれながら、頭をよしよししてくれたときに感じた感覚だなぁ。
あたしは、祖母にほとんど育てられたから。
母親にしてもらった事より、祖母にしてもらった記憶が強い。
学校で嫌な事があって、泣いて帰ってきたときも。
こうして、よしよししながら、「昼寝しちゃえば、忘れちゃうよ」なんていわれて。
安心して、目を閉じたなぁ。
いや・・・あいつと祖母を一緒にしちゃ、祖母に悪いんだけど(笑)
でもね、祖母は。
この世の中で、すべてを敵に回しても、おばあちゃんはあんたの味方だよ。っていう空気をいつも出してくれてて。
そんなところが、ものすごく似ている。
もう亡くなって、今はいないけど。
この先も、今までも、あたしの世界で一番大好きな人で。
うとうとしてたら、「寝ちゃった?」って聞かれた。
あたし、寝たふりした。
実際、寝そうだったし。
「今、幸せなんです。こう言う時間。この六日間、会えなかった寂しさとか全部なくなっちゃうくらいに。たった、1分でも、こうしてあなたといる事は、俺の生きている証になる。きっと、あなたのいない人生は。俺にとって何も意味がなくなる気がする」
て、いいながら、頭をなで続ける。
あたし、自然に涙が出てくる。
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