今日、あたしの妹と、あいつと、三人であたしの浴衣が出来上がったと言うので、取りに行った。
浴衣を取りにいった後。
3人でレストランに入る。
いろいろな話で三人、盛り上がって、1時間半もいて。
ここに来るとお約束のモロゾフのチーズケーキを買って。
それから3人であいつの部屋に向かった。
妹に着方を教えてもらうために。
着物よりは全然簡単だけど、やっぱり一人でやるのは難しい。
「ううーん。これ、あたしひとりで着れるのかなぁ」
「平気だよー。私も一人で着れるんだから」
「出来そうもない・・・ね、花火に行くとき、浴衣じゃなくていいよね??」
ニヤニヤしながら、見ていたあいつに聞いて見た。
「だめに決まってるでしょ。俺も手伝うから!!」
「ええー。だってー・・・」
「そうだよ、Hちゃんも、楽しみにしていたんだから!ねぇ?」
「うん!そうだよ。だから、だめだよ、服で行くなんて」
2人に集中攻撃を受けるあたし。
そのあと、あたしが持ってきたビーズを三人でして。
黙々と三人でやっているかと思えば、バカ話に花が咲いたり。
なんだか、こんな光景は。
おかしいよね。
お姉さんとお姉さんの不倫相手と。
不倫相手と不倫相手の妹と。
不倫相手と自分の妹と。
こんな三人、おかしい。
妹とだんな様はこんな風にいっぱい時間を使って遊んだことない。
年が離れれているせいもあるかも知れない。
でもね。
きっと、伝わるんだと思う。
だんな様はあたしの親や兄弟を好きじゃない。
うざいと思っている。
だから、妹とだんな様とあたしの3人で、買い物に行くとか、今まで無いし、三人でこんな風にずっと話してばかり、なんていう事になった事がない。
あいつは、あたしの親にはあった事はないけど。
妹の事は、とても大事にしてくれる。
逆に甘やかせるなーってあたしに言われるくらい。
前に、終電がなくなって困ったんだ、と言う話を妹がした。
「電車がなくなった?なら言ってよ、迎えに行くから」
と、あいつ。
「いいんだよ、終電まで遊んでいるこの子が悪いんだから。逆に説教しなきゃ」
と、あたし。
「もちろん、説教はするよ。でも、なくなったんだから、仕方ないじゃん?歩かせるのも危ないでしょ。車の中でゆっくり説教する事にして、とにかく迎えに行くでしょ」
「甘い!!!!」
「いいの。甘くても何でも。りりかさんの次に大事な女の子なんだからね」
こう言う思い、伝わるんだと思う。
だから、妹はあいつが好き。
応援もしてくれる。
「私、Hちゃんの味方なんだー」
なんて言って来る。
「もしも。お姉ちゃんとHちゃんが別れたら。別れても、私はHちゃんと友達でいるよ」
なんて、言う。
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