march forward.
りりかの独り言。

2002年05月22日(水) 半同棲

サラのシャンプーとコンディショナーとボディソープが安かった。

だから、あいつんち用に、お買い上げ。


あと。

あたしの基礎化粧品。

あいつのMDの前に、普通においてある。



こうして。

あたしの空間が。

彼の空間に入り込む。


それを、あいつは喜ぶ。



「うちのはさみが無いんだけど、知らない?」

彼から電話。


「多分、あそこの二番目の引き出しじゃないの?」

あたしが答える。



嬉しそうだった。

もう、りりかさんはお客様じゃないね。

だって、俺の家の中で、俺の分からないことも知ってるから。



あたし。

切なくなる。

悲しくなる。

嬉しさもある。



あいつが。

「りりかさんのマグカップと。歯ブラシを買います」

と言った。

「なんだか、同棲みたいだね。誰かきたらどうするの?」

「気にしない。半同棲だもん。すでにね」



胸が。

凄く、凄く痛んだ。


胸の痛みは。

切なさが8割で。嬉しさが2割。



あたしの、あいつの。

二人の空間が出来上がって行くのを。

あたしは、うつろな表情で見ている。



これでいいの?

結果的に、あたしが、あいつが、傷つく事になるんじゃないの?

何度も聞いて見る。

あたしの気持ちに。



でも。


あいつの。


無邪気な笑顔を見ていたら。


そんなことどうでもよくなった。



今。

あいつが、あたしと一緒の空間を作りたがっているのなら。





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あいつにとっても、あたしにとっても。


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