お互いに、我慢出来なくなって、ちょっとの間だけでもいいから、 会いたい!と言う話しになった。 ああ、あたしたちって、我慢が足りない・・・
会えない四日間の話を、お互いにいろいろした。 あたしは、安心しきって、1時間半も寝ちゃったりした。 その間、あいつは、ずっと背中をとんとんして、子供を寝かしつけるみたいにしてくれてた。 髪をなでて、背中をさすって。 子供のころ、あたしも母親にこんな風に大事にされてたのかな・・・とか、 夢うつつの中で考えた。
起きてから、いろいろまた話した。 その中で、「もしも、この関係がうちのだんな様にばれたら」 と言う内容に発展した。
あいつは、 「絶対に別れたくないから、絶対に嫌だけど、奥の手を使います」っていった。 「奥の手?」 「はい。実家に帰って家業を継ぎます」 「それが何の奥の手?」 「そしたら、経済力はすぐ出来るので。そのまま連れ去りますね」
嬉しかったけど。 だんな様は、絶対に離婚はしない。 あたしを離さないだろうと思う。 だから、連れ去るのは、きっと無理だろうなと思う。 それに・・・
「あたし。もし、何らかの理由で離婚しても、あなたとは、一緒にならない。今のまま恋人同士ならいいけど。結婚とか出来ない」 「なんで???」
「だって、あたしは、子供をもう産みたくないから。お父さんになりたいでしょ?」 「子供、俺好きだから。欲しいです。嫌だって言っても、結婚して産ませますよ」
でも、あたしは、漠然と、この人と結婚するなんてありえないと思っている。 生活を共にするのが怖い。 それが本当に理由だ。 生活感は、恋を情にかえると思う。 だから、あたしは、今のままの関係でいたい。 今の気持ちのままでいたい。
だけど。
ありがとう。
あなたが、そう思ってくれていると言う事は、 本当に嬉しいです。
あなたの未来に、あたしが存在すると言う事を。
その気持ちを。
大事にして生きたいです。
たとえ、あたしたちが、別れる事になっても。
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