2002年05月04日(土) |
コンプレックス2.胸 |
あたしのコンプレックスのもうひとつ。
それは、胸の大きさです。
あたしは、胸が小さい。とっても。 Aカップのブラでも余すような。
子供を産んで、ますます小さくなった。
昔々。
あたしが、だんな様に相手してほしくて、毎晩のようにだんな様を求めたときがあった。 そのある日。
その行為の最中に、だんな様が言った。 「あー。胸が大きい他の女とやりてーなー」
悲しかった。 あたしがかまってもらえないのは、そのせいなの? こんなことしている最中でも、そう考えさせちゃうくらいなんだね、あたしの胸は。 じゃ、今、誰を想像しながらあたしを抱いているの? 好きな人を幻滅させちゃうあたしの胸は。。。
次の日から、嫌でも、豊胸と言う言葉が目に入ってきた。
だから。
あいつが「胸を触らせてください」と言ってきたとき。 あたしは極端に拒んだ。 「絶対に嫌。触らないで!見ないで!!!」 でも、あいつは、ただ、恥ずかしがっているだけだと思ったらしくて、 無理やり触ってきた事があった。
あたしは泣いた。 「嫌だって言ってるのに」 しくしく、泣き続けた。
あいつは、困って。おろおろして。 ただただ、謝ってばかりいた。
「すいません・・・本当に。そんなに嫌なんだとは思わなかったんです」
「泣かないで・・・ください」
あたしは、泣きながら、何で嫌なのか、話した。 だんなに言われたという部分は隠して。 昔、つきあっていた人に・・・って。 それ以来、好きな人に触られるのは、自分を幻滅させちゃう素なんじゃないかって、不安だから。
「じゃ、あえて触らせてください。どんなに触っても、どんなに見たって、俺がりりかさんを嫌になるはずが無いじゃないですか」
結局その日は触らせなかった。 あいつも触らなかった。
それから数日たって。 緊張のあまり出来なかったあの日。 初めてちゃんと触られた。
「俺は、嫌じゃないですよ。てか、全然。気になりません」 笑顔でよしよしされた。 気にならないはず無いじゃない・・・あたしは、そう思ってた。
あたしは、まだまだコンプレックスのまま、胸は嫌だなと思ったりしてた。 出来れば、胸は触らないで。 そんな風に思っていた。
あいつは、胸ばかり触りたがった。 何で?つまらないでしょ? 心の中で思った。
「おれはりりかさんの全部が好きなんだから。俺が好きなのに、本人のりりかさんが嫌いな部分っていうのなら、俺は好きだからねーって、胸に教えてあげなきゃね」
「そしたら、胸だって、ちっとは、喜んでくれるかもでしょ」
「りりかさんが嫌いな分、俺がいっぱい好きなんだって伝えなきゃ」
おかしくて、笑っちゃった。 笑ってたら、 「笑わないでください!真剣なんだから!」 って、怒られた。
あたしの胸は、どうやら、ちょっとだけ、 満足した見たい。
まだまだ、コンプレックスの塊だけど。
|