2002年05月02日(木) |
コンプレックス1.ハイヒール。 |
あたしはコンプレックスが二つある。 その、どっちも、だんな様のせいで出来たといっても過言じゃない。
ひとつは、身長の高さ。
だんな様は170センチ。普通といえば普通かな。 あたしは167センチ。 身長差は3センチ。 だから、高い靴とか、あたしははけなかった。
だんな様は背が小さい子が好きだ。 前の彼女も小さい子だった。
あたしたちはつき会い始め、いつもいつも車で行動してた。 車から降りるときは、あたしの家に来るときくらいだった。
ある日、まだベイブリッジが出来たばかりのころで、そこにいって夜景でもって話しになった。 初めてのデートっぽいデートだった。 パーキングに止めて、車から降りて並んで歩いているとき、 ふとだんな様がいった。 「りりか、背がでかいんだね。今まで車の中で座っているのばっかりだったから、気づかなかったけど。なんだー、大きいんだ。。」 ちょっと、がっかりとびっくりが混じったような。 そんな、声のトーンで言われた。 あたしは、悲しくなって。そか、大きいのはだめなんだ。 そんな風に思っているときに、とどめで、 「俺は、小さい子が好きなんだけどね。ま、身長を縮めろって事は出来ないけどさ」 多分、冗談で言っているんだろうけど。 あたしは、この身長が嫌になった。 なんで、大きいんだろう?もう少し、せめて5センチ小さかったら。 そんな風に自分を責めた。
それ以来、身長はコンプレックスになっている。 靴を選ぶときも、ヒールが無いもの。 なるべく身長を小さく見せる服。 そんな感じになっていた。
あいつと、買い物しているとき、あたしのブーツを見て、 「りりかさんって、高い靴ってはかないですよね?」 て、ふと言われた。 「ああ。そうだね」 コンプレックスだからね。って言葉は押し殺して。
「足、細いし、綺麗だから、ハイヒールとかはきゃーいいのに。似合いますよ、絶対」 「いえいえ。これ以上背が高くなっても仕方ないし」 「はぁ?大きいかなぁ?スタイルはいいとは思いますけどね」 「うーん。背が高い女って、あたしだめなんだよね。かわいげが無いように思えちゃう。」 「何言っているんですか〜。背が高くても何でも、りりかさんはかわいいし、りりかさんだし。多分、りりかさんがこのままどんどん背が高くなっても、デブっても、俺はりりかさんだから、好きでいられる。外見がどうこうじゃないしね」
そして。 あたしは、ハイヒールを買った。 でも、3センチの。あまり高くなるのはやっぱり嫌だから・・・ このハイヒールはだんな様と一緒のときには、はかない。 あいつと会うときだけのための。
「絶対にかわいいって。やっぱり似合いますよー」 にやにやしながら、あたしの足元を見て、よしよしされた。 ハイヒールを履いたあたしの足にアンクレット。 ちょっと、自分の身長も気にならなくなって来た。 おしゃれして、出かけるのに、身長にまで気を使ってられるか!
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