march forward.
りりかの独り言。

2002年04月28日(日) 一大決心

昨日、あいつの所に夕方から遊びにいった。
今日、4月28日はあたしたちがこうなってから3ヶ月目なのだ。

一緒に買い物に行って、夕飯をあいつが作ってくれて、
二人でお酒を飲んで。いつもどおりたわいも無い話をして。
あ、そうだ、あいつが脱色すると言うから、後ろ髪は手伝ってあげたりしたんだ。結果は・・・ちょっとむらになっちゃったけど。(笑)
楽しく時間はどんどん過ぎた。

あたしは、酔いがどんどん回ってて、ちょっと頭痛がするくらいになってた。「頭痛いから、ちょっと寝るね」
あいつは、心配そうにずっと頭をなでてくれてた。
「でも、こたつで寝ると体痛めるし。ベットに寝てください、何もしませんから(笑)」
「うーん・・」
迷っていたら、抱き上げられてベットに寝かされた。

時計を見たら12時を回ってた。
「あ、3ヶ月目になってる!」
あいつが、あわててグラスを持って来た。あたしにはウーロン茶の。
「3ヶ月おめでとうございます!!」
ベットの上で乾杯した。あいつは、凄く凄く嬉しそうだった。

「付き合い始めの数日、事故があったり、りりかさんの気持ちが揺れまくったりして、いつだめになるんじゃないかって、はらはらしましたよ。どうしたら、りりかさんの心の揺れを止められるのか、どうしたらどうしたら・・・って。だから、こうして、月日を重ねていくのが、俺にはとても凄い事なんです」
ずっと、頭をなでながら、たまにキスしながら、いろいろな思いを語ってくれた。
初めてあたしに会った日の印象(よく働く人だなと思ったらしい)、
自分の今の気持ち、これから先の気持ち。

「ずっとずっと、好きでいますからね。傍にいますからね」

そして、あたしをぎゅって抱きしめて。

「そして、いつか、あなたの心も体も俺のものにしたいです」

「ごめんね・・・・・・・我慢ばっかりで」

「謝らないでくださいよー。」

「だって、こんな、いつも、我慢ばっかりで、男って、理性より本能の生き物でしょ?押し倒したくなっているんじゃないかなぁとか、考えちゃう」

「(笑)今、俺の理性を保っているのは、プライドですかね。俺のりりかさんがOKっていうまでは耐えろ、その前にやったりしたら、お前はどうしようもないぞっていうプライドが、支えてくれてますね」

ああー・・そんなに考えて考えて我慢して我慢して。
あたしは、ひどいことしているよね。

酔いも手伝って、あたしは「いいよ」と言った。
一大決心だった。
いずれこうなるんだから。だから、3ヶ月目って言う節目だし、いい機会じゃないのかな。

「マジで?いいんですか?無理して無いですか?」
「無理は・・・ちょっとしているけど、大丈夫」

目が合って、服を脱がされ始めた。
あたしは、自分でOKしときながら、「どうしようどうしよう」と、また迷い始めてた。
でも、子供じゃない、あたしはもう2年後には三十路だ。
いやいや、言っている、お子様とは違うじゃない。
何を迷っているの?大丈夫、出来るよ。
何も変わらない。ただ、体の関係が出来るだけ・・・

不倫になっちゃうよ。いいの?

あたしの中では、体の関係が出来た=不倫だという、勝手な定義があった。

今の状態は不倫じゃないの?

今はまだ恋人って言える。体の関係も無いし、不倫じゃないもん。

じゃ、不倫になっちゃうよ・・・?このまま進んだら・・・



「や・・やっぱりやめて!」

「は?」

「やっぱり・・・できない」

「なんか、まずいことしました?」
何されているかなんて全然分からなかった。
もう、頭の中でぐるぐるぐるぐる考えちゃって。

「違う。違うけど、やっぱり出来ないよ。ごめん!・・・ごめんなさい」

あいつは、ずっと、あたしを見てたけど、あたしは目をそらし続けた。

そして、そっと抱きしめてくれた。

「いいですよ。じゃ、最後まで出来る日まで待ちましょうか。ここまで待ったんですから。俺的には、これだけでも、凄い進歩だと思うし、凄い嬉しかったんですから」

あたし、なんて事を・・・しちゃったんだろう。
これじゃ、蛇の生殺しだ。

「本当に、ごめん。中途半端にOKしちゃったりして」

「いや、こういう中途半端で終わるのも、なんかいいんですよー、男って」

んなことあるわけないじゃん。
無理して、あたしが傷つかないように傷つかないように。
言葉を選んで、何もなかったかのように、たいしたことじゃないよって言う。

「一緒にいられるだけで、俺は最高なんですから」

よしよししてくれて、あたしは泣いてしまった。
なんて情け無いんだろう?
10代の処女の女の子じゃあるまいし。
大人なのに。立派な、28にもなる、子供も3人もいる、大人なのに。
こんな22歳の学生の子をこんな風に我慢させて。
しかも、中途半端に期待させちゃったり。
それで、大丈夫、たいしたことじゃないって言わせちゃったり。
あいつは、泣いているあたしをずっと抱きしめてくれている。
あたしは、思い切り、あいつを抱きしめて。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい・・・・
謝り続けた。


不倫?不倫が何だよ。もう不倫なんだよ、あたしたちの関係は。
体の関係があろうがなかろうが、もう不倫の関係なんだよ。
そんな事で悩むなよ。
違うだろう、不倫になるのが嫌だとか何とか理由付けして、
実は、自分が怖いだけだろ?
そうなったしまった後、あたしはあいつが好きでいられるか、あいつもあたしを好きでいられるか、あいつが今までどおりあたしを大事にしてくれるか。そんな環境が変わるのが怖いんだろう?

あたしがあたしに怒っていたりした。

「頭が痛いの治った?ウーロン茶持って来ましょうか?」
あたしのことを一番に考えてくれる、あいつ。
体の関係が出来たって、変わらないよ。平気だよ。
勇気を出して。後一歩踏み出せばいいだけだよ!


あたしは、決心した。

次は迷わない。

次は、あたしは、あいつに・・・・







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