あたろーの日記
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2007年06月24日(日) きょうだいのこどもたち。

 旧暦5月10日。
 結局平日更新ならず。申し訳ないです。
 食肉偽装事件。牛ミンチに豚肉や鶏肉が混ざっていたとか。コロッケも偽装挽肉が使われていたとか。
 原材料の偽装はいけない。良いことじゃない。嘘ついて商売するのは悪いことだ。
 でも、なんか、マスコミの大騒ぎも、冷めた目で見てしまう・・・。
 偽装だろうが何だろうが、コロッケだろうが何だろうが、食肉加工されるために死んでいった牛や豚や鶏たちにしてみれば、種類なんてどーでもいいことじゃん。牛さんに豚さんが混ざっていましたか、それがどうした、どちらも人間が自分のために殺したんだから、いいでしょう、混ざっていたって、という感じ。そういう私はちょっとヒステリックかな。私も時々肉食したくなって食べるのですが、殺された動物のこと考えれば、偽装食肉なんてそうたいした問題じゃない、って思えてくる。偽装、っていうのは罪だけれど、でも、殺された動物の命がそれぞれの挽肉に入っているんですからね、偽装問題よりも、自分たちのために死んでくれる生きものに対して感謝の気持ちが湧かない社会のほうが恐ろしい、と思えてくる。
 コロッケの件だって、自分や家族の食べるものを他人に任せている社会のツケだろうと思う。事件の別の側面を考えると、自分も企業を責めてばかりいられない、という気にさせられる。

 昨日の土曜は、銀座の月光荘に行ってきました。妹の娘の入学祝いを買いに。・・・時期がだいぶずれ込んでしまったのですが、選びに行く時間がなかなか取れなかったのと、私も気に入ったものを贈りたかったので。。
 月光荘、昨年秋に今の場所に移転したのですが、その前も何回か通ったことがあり、私自身大好きな画材店です。絵の具は油絵の具、水彩絵の具ともに、まだ月光荘のものを使っていないのですが、今使用中のものを切らしたら、次回はぜひ、こちらのものを買いたいなあ、という、私の中でプチ憧れの絵の具たち。。今はとりあえず、スケッチブックを愛用してますが、これがまた可愛らしくて、描きやすく、かなり気に入ってます。いわさきちひろさんも愛用していたというスケッチブック、持っているだけで幸せな気分にさせてくれますし。
 妹の長女が、絵を描くのが好きなのです。そういうところがお姉ちゃんに似ている、と言われれば、叔母としては嬉しいじゃないですか。子供のいない私としては、自分の血をひいている姪っ子に、どこかしら自分と似た部分があるというのが限りなく嬉しくて、愛おしくて、せめて私みたいに趣味でもいいから、大人になっても絵を描くのが好き、っていう人になって欲しい、と願うのです。それで、ガッシュ(不透明水彩)の12色セットとかパレットとか、画材バッグとかスケッチブックを彼女に贈ることに決めました。二女にも小さなスケッチブックと色鉛筆のセットを。月光荘のスケッチブックはなんだか楽しいんです。表紙の色もカラフルだし、見開いて表紙と背表紙の裏には可愛らしい宣伝がぎっしり描いてあったり。銀座のエスプリ、って感じ。絵心をそそる画材屋さんが月光荘です。店員さんもこちらの問い合わせに気軽に応じてくれて、居心地がいい空間です。いつか、月光荘主催のムーンライト展にも応募してみたいなあ、と思いつつ、週末の一部分を使って、ちょこちょこと絵を描いています。あー、でも、もっと存分に、絵を描く時間が欲しいなあ。贅沢かなあ。
 月光荘を出て、ダロワイヨ銀座店に行き、値段が高いのに迷った挙げ句、思い切ってマカロンの詰め合わせを買う。これも妹家族へ送るため。箱を開けて、姪っ子たちが、カラフルなマカロンに驚きの声を上げるのを想像すると、ちょっとわくわくする。マカロン。洋菓子の情報にとんと疎い私が初めて知ったのは、どれくらい前だったか。こういうことに詳しい友人のお土産。水色の箱を開けると綺麗な色のぽてんぽてんとしたお菓子が入っていて、これがとても美味で、世の中にこんな美味しいお菓子があったんだ、と驚いた。水色の箱のお店はどこだったか、今度改めて彼女に訊かないと解らないのだけど、地方に住む妹は知るよしもない、だったらぜひ、マカロン!・・・と思ったら知っていた。「まかろーん?知ってるよー」とのんびりした返事が受話器の向こうから。でも食べたことないらしい。届いてからのお楽しみ。
 
 ・・・この日記を書いている間に、田舎の弟夫婦から相談の電話。学校のいじめ問題。。。一気に暗鬱な気持ちになる。自分が中学生の時に受けたいじめ経験を話す。そういえば家族には話してなかったな、この話、と思いながら。いじめ、と言っても、転校生だと遠慮せずに自分の言いたいことをはっきり言う私にいじめっ子もどうやらやる気が失せたらしく、いじめはすぐに消えたけれど。当時に比べて今はどうなんだろう。むずかしい問題だなと思う。いじめられる子は家族にも学校にも、心配かけまいと黙っている。その心の闇。いじめる子も心に何か抱えたまま。両方とも大切な存在、でも、悪いことは悪い、傷を抱えたまま毎日耐えている子の辛さ。学校は現場を押さえられないと何も出来ないと言う。親は学校に貼り付いているわけにはいかない。子供は隠そうとする。。。親も子も、神経をすり減らす問題だ、いじめって。。。。子育てをしたことのない私には見えない側面を、世の親はいっぱい知っているんだろうな、と思う。妹からも、弟からも、最近子育ての相談が増えた。だけど、いくら姉だからって、年上だからって、彼らより知っているとは限らない分野もある。親って凄いな、大変だよな、って思う。独り身の私には、羨ましくもあり、いっぽうで、気楽な自分が申し訳ないような想いもする。
 


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