あたろーの日記
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2007年04月02日(月) ご冥福をお祈りします

 旧暦2月15日。
 しばらく危篤状態が続いていた上司のお嬢さんが、3月31日に亡くなった。享年22歳。
 生まれつき重い障害をお持ちで、常に誰かが手助けをしなければ生活ができない状況で、また、ご両親と他のご兄弟はずっと死を覚悟しながら22年間支えて育ててきた。
 私は今の職場に来た8年前から、上司からしょっちゅう娘さんのお話を伺っていたので、お会いしたことは無かったけれど、まったく無縁の他人ではないような気がしていた。ご両親である上司の苦労と、娘さんに対する愛情に、いつも頭が下がる想いだった。
 夕方、職場を早めに出て、お通夜のお手伝いに行った。
 当初、参列者は100人ほど、との予想に反して、300人位の方々が、故人を偲んで斎場におみえになり、受付の記帳には長い行列が出来た。多くが、故人と家族と共に、同じ障害を抱えて苦楽を共にしてきた仲間の方々や関係者で、娘さんの存在を中心にして上司とご家族の交友関係が広いのには驚いた。
 会場の一角には、故人の成長の記録である多くの写真が載ったアルバムがおかれ、ご家族との愛情に溢れたスナップが、22年間の家族のあゆみを物語っていた。
 
 それにしても、ご両親はもうかなり前からこの日の来るのを覚悟していたとはいえ、お子さんが先に亡くなるというのは、あまりにもむごい。自分のお腹を痛めて産んだお子さんが自分より先に逝ってしまうというのはなんと残酷なことだろう。

 ご冥福をお祈りするとともに、穏やかで何の苦しみもないあちらの世界で、自由に動き回れることの楽しさを満喫して戴きたい、と切に願う。


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