それぞれの夢  2004年09月16日(木)
ミズカミ氏「いやあー。ぜひともタイ・インドは味わってほしいですな〜」


彼はタイ・インド通。
今日も昼飯にカレー食ったのでインドが思い出されてしまったのだ。
いや。

昼休みにオフィスを出て、
十歩目で「今日の空気はインドに似てるなァ〜」と言い出した。


(・_・)はやっ。

乾いた空気と、晴れの空がインドっぽいのだそうです。
カラッと晴れてるとインドなのかー。

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「俺さ〜。究極の夢としては、もうインドで何もせず一日中、寝て過ごすことなんだ〜」


ほう!
寝る! いいですなそれは!


「一億円ぐらい稼いでから、運用する」(←このへん関東弁で読んでください


運用?


「稼いだ一億を元手に、資産運用で。元本を減らさずにさ、年間百万、二百万でも作れたらいいさ」


レートの差を使って、


「そう。インドなら食費だってね。めっちゃくちゃ安いんだから」

「5百円あれば三食食えて、宿まで泊まれちゃうよ?」

「もう物価が全然違うんだ」


現代の錬金術か!


「そう!まさに錬金術ですな! だって同じ百万なんだぜ? 一気に化けるんだよなあ」


為替、恐るべし・・・。
錬金術というのは物体にではなく、人間の作ったシステムの間隙にあったのですね。


「まったくねー。ああ。
 仙台からどうやって行こうか。今年中にはちゃちゃっと」



(※ 埼玉出身のミズカミ氏は仙台営業所に配属決定。


「錬金術をねー、見い出さなきゃならんですわー」

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ミズ氏と昼休みはそのように話した。


しかし昼飯のカレーが
食卓塩の味がするんです。
その店の
本業は焼肉屋。
レトルトの味に絡めた
食塩の味。

むう。

腎臓が弱りそうだ。
ミズカミ氏、大盛りを食うてますよ!

「まずいんだよな〜ここ〜。こんなんじゃ辛いうちにも入らないしさ〜」

彼は辛さに関しても通でした。

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将来、という言葉は実にキーワード化している。


最近の私達の間では、それが最も核心的なアレであり、アレレな現状に対する、希望であり、迷いである。どっちやねん。


私『自由な生き方、か・・・』


ミズ氏「そう。もう俺、何もせずに朝から酒かっ食らって、海見ながら、ぼーっとするんだー」


コーヘイ氏「それ、うちのかあちゃんだよ(小笑)」


私『え”−。』


コー氏「2,3年前までさー、朝から一人で酒飲んでやがって。あー飲んでるなーって思ってたよ」


コー氏「俺は将来ねー、欲を言うと馬主になりたいなー。あー。競馬場行きてぇー。やべーよ。行きてーよ」


私『馬主とは金のかかる分野だけど、なれなくもなさそうですな』


コー氏「なるための認可条件が色々あるからねー。厳しいね」


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そんなコーヘイ氏だが、夜、電車で一緒に帰る時、将来についてやはり口を開いたものです。

地下鉄東西線で一緒に座り、しばし歓談していたが、どうも彼の視点が宙を彷徨っている。

『あまり興味を持って深入りする性質じゃないんやね』

「俺、ぶっちゃけ何も興味無いからね」

『コーちゃん、自分のことしか興味ないやろ?』

「そう! そうそう! いやーよくわかったね!」

『そうか・・(B型だな・・)

「今さー、将来のことばっか考えてたよ
 あー俺、2,3年後どうしてんだろーって」


『むっ。それは重要なことやで』


「でもさー。教員免許持ってっけど、教師にはなりたくないなー」

『予備校教師とかは?』

「結構大変らしいねー」

『はぐれてしまった子供を相手にする個人塾とか』


「俺が教えたら余計に道を踏み外しちゃうよ? ははは」

『組織に与しながらも、決して角を隠さない子 とか』

「そうだねーそうだよー、角が立っちゃうよー?」


※コーヘイ氏は研修中2度ほど角を立たせたので、社内(特に教育課)は動揺した。


2,3年後のことを考え、「俺はその頃この会社にはいない」と言ってみるのが最近の我々の流行だったりする。

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夜、インドとタイの物価について質問のメールをミズ氏に送る。


ミズ氏「タイは屋台や安食堂で食べれば一食百円程度。安宿が一泊5百円程度」


 「インドはターリーやミールスという定職にすれば60円くらい。宿も2〜3百円くらいだね」


どこかのサイトで「日本のキッコーマン醤油が800円位する」と書いていて、ははあーと思いました。


醤油は持参しよう。


メールの最後に、

ミズ氏「あぁ・・・自由な日々をもう一度・・・

と書いていた。
これは切ない。


小笠原諸島で知り合ったサチ子さんという方も、

「も〜 三日に一回ぐらいは小笠原のこと思い出してるよ〜」

と言っていた。


この人は父島の浜で海流に流され、ひとりでおぼれたという経歴の持ち主。


それぞれがそれぞれの夢を見てますなあ。
ダダー。




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