2003年03月13日(木) |
陳腐にいうならば。「悲劇の始まり」 |
…少しずつ。 それでも、少しずつ。 1年、姉に何事もなく過ぎた。
その間、少しずつ、姉の前で口を開くことができるようになった。 家族で、外食だってした。 姉が話し掛けてくれば、答えることはできるようになった。 笑顔で返せないまでも、「普通」に返すまではできるようになった。
姉は私に話し掛けてくれるから。 最初は怖くて堪らなかった私も少しずつ克服できるように頑張った。 私なりに、姉への歩み寄り、できるようになった。
2年、何事もなく過ぎて、もう大丈夫、私は姉と普通に話せると思うまでになった。 やっぱり恐怖はどこかに引っ掛かるけれど、それでも普通に話せると思うまでになった。
心を、開けた。 もう大丈夫だと思った。 私は姉と普通の姉妹になれたと思った。
…また、冬。 いつだって冬。
姉の、2度目の躁病。
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