2003年01月21日(火) |
この日記の本当の始まりは、ここから。 |
姉が、学校へ行かなくなった。
たぶん、姉が中学2年か3年の事だったと思うので、私は小学校高学年頃かな。 正確な年や日付は覚えていない。 ただ、急に姉が学校へ行かなくなった事を覚えている。
姉は朝から晩まで居間の真ん中に座っていた。 寝る時もそこから動かなかった。 朝から晩まで、夜中まで、ずっとテレビを付けたまま、居間の真ん中に座っていた。 姉はテレビの前に座ってただぼーっとしているように見えた。
私が朝起きて居間に行くと、姉が居間の真ん中に座って寝ていた。 私が小学校から帰って居間に入ると、姉が居間の真ん中に座って何をするでもなくテレビの前でぼーっとしていた。
この人は何をしているんだろう。
そう、思った。 そして、同時に「ずるい」と思った。
私は学校が好きではない。 高校は自分の意思で選んだ、自分の好きな学校だから高校は好きだったけれど、 小学校、特に中学校は好きではない。 だから、熱が出て休めれば喜んだし、仮病を使って休んだ事も多くあった。 順を追って後で書くけれど、中学校の頃の私は断続的に登校拒否をしていた。
姉は、ただぼーっと居間に座っているだけで、学校へ行かなくても誰にも何も言われていないようで、 だから「ずるい」と思った。
私は姉を見る時、きっと軽蔑するような目をしていたと思う。 直接姉に対して言葉を掛ける事は出来なくて、ただ、視線で姉を嫌悪していた。
暫く後。
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