いつ「から」だったかなぁ。
背中を追っていたのは。 途中で何度もこっちは転んで、ひざを擦りむいても、 あっちはすごいスピードで駆け抜けていく。
いつ「から」だったかなぁ。
鏡を割ったのは。 途中で大事にしていた祖母の形見であった鏡が割れても、 あっちは気にせず姿を映し出させている。
「まだ、わからないの?」
せっつかれる。言葉、行為、周りからの壁。
落ち着かせてよ!私は私なんだ!
なんだ、結局追いついてみれば自分じゃないか。 なんだ、結局映っているのは自分じゃないか。
ずっと、自分を追いかけ、自分を映し出していたんだよ。 それはずっと「いた」んだ。
気づかなかったの?その手をあげていたのに?走っていたのに?
どうにかまだ、私は私でいられるのだろうか。
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