嘆息の記録



ゲド戦記 みたよ面白いけど人による。

2006年08月10日(木)

見たかったので見てきました。
前評判はかなり悪く駄目映画とも言われておりました。

個人的には期待してたし、原作が好きだった。
ただし、詳しい内容は完璧には覚えてないので
今再読中。

そういう事情がありつつ感想

まず、今回は宣伝活動の勝利と言えましょう。
けっこう見たいと思わせるし
セリフの取り出し部分も絶妙でよかった。

印象に残ったのはここ
「死ぬのがわかっていて生きるのならなぜ生きてるんだろう」
その言葉には震えました。
そしてその返し
「生きるってことは与えるってことなのよ。わたしも命を与えてもらった。絶望から生きる場所をくれた。だから生きるの。
死ぬときにまた生きることを誰かに与えるの。わたしも与える。」
大雑把に抜き出してますがこんな内容でした。
とてもうれしくなりました。ちょっと涙が出ました。
こんなの原作には無かったよなぁと思いつつ。

作品としてみるならば説明がちょっと足りないかな?
とは思ったけど別に普通に面白かった。
なぜ?の部分はたくさんあるけど
その答えは自分の中で出せばいいし。
すっきりしないのはエンターテイメントしてない感じもするけどそういう味と思うし良い映画だと思う。

テルーの歌う歌の使われ方もかっこよかった。
見てて主人公の心の変化が良くわかったし
いいなぁと強く思った。いきなり聞いてなけるぐらいの
歌と出会えるなんて!
ついでに言うと
テルーの声優の人はかなり演技が上手くて好印象。

ゲド戦記という名前も別に無くてもいいかなとも思った。
でも世界はアースシーが舞台なわけなのでそうじゃ無いと駄目なのね。あと、「シュナの旅」(小説 作者:宮崎駿)も原作の一部になってた。スタッフロール見て気が付いた。

オープニングでのセリフ
「かつて竜と人は一つだった。」
この言葉が鍵ですね。
謎の深まるアースシーの世界ではそれを覚えておけばよし。
結構難しい世界を書いていたと思う。
風景も個人的にはゲド戦記って感じの町並みとかだったので
良い感じ。

原作を読んでない人も見てよかったと思う。
散々叩いていた人は、多分ジブリに期待しすぎたのか
ゲド戦記を一回読んで期待したのかどうかわからないが
決して面白くない映画ではない。
想像力が乏しいんじゃないんですかね。

とにかく良かった。
生きるってことってなんだろう?その疑問にすぐ答える
テルーは非常に良いです。
そして見てた自分も主人公と同じくして
病んだ心を癒されてしまいました。

機会があればもう一回見たいな。

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