どれだけの人間が僕を理解して、僕がどれだけの人間を理解できたのか。数字は虚構さ。似通った現実を連ねた嘘っぱちさ。故障したカウンターが、いないはずの人間の存在を告げる。分かり合えた数、分かり合えなかった数。虚数でしかない。瞳を閉じろ。思い辿り着く数字は識っているか。認める時が来たんだよ。どこでも美しくそしてどこにも続かない。ここで始まり、ただここで終わる。零は、そんな数字だ。