遺書

2010年03月21日(日) 1926 幸せな、

アーアー

君やあなたと言った二人称は、
私の心の中にはなくて、
私、私と、私、それと、誰だろう
とにかく、私ばかりだった

私を私と呼ぶ私と、私に私と呼ばれる私
そのどちらかしか、私の世界にはいなかった
きっと母様は誰かの部類で、父様も誰かの部類だわ
或いは私と言う名のカテゴリー

アーアー

空は青くはないし、花は赤くはないの
どこもかしこも黒くて黒い
私だけがこの世界で、白い

ある種、隔絶

触れたくないし、触れられないの
どれだけの言葉を経ても、どんな距離を持ってしても
触れたくないだろうし、触れてくれないだろうし

私は、どこまでも白くて、そう、白くて
誰かは、どこまでも黒くて、ああ、黒くて!

私は、誰かのあなたには、なれないのです
誰かは、私の、誰かにしか、なれないのです
触れたいです触れられたいです
でも、きっと、

嗚呼嗚呼


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