アーアー
君やあなたと言った二人称は、 私の心の中にはなくて、 私、私と、私、それと、誰だろう とにかく、私ばかりだった
私を私と呼ぶ私と、私に私と呼ばれる私 そのどちらかしか、私の世界にはいなかった きっと母様は誰かの部類で、父様も誰かの部類だわ 或いは私と言う名のカテゴリー
アーアー
空は青くはないし、花は赤くはないの どこもかしこも黒くて黒い 私だけがこの世界で、白い
ある種、隔絶
触れたくないし、触れられないの どれだけの言葉を経ても、どんな距離を持ってしても 触れたくないだろうし、触れてくれないだろうし
私は、どこまでも白くて、そう、白くて 誰かは、どこまでも黒くて、ああ、黒くて!
私は、誰かのあなたには、なれないのです 誰かは、私の、誰かにしか、なれないのです 触れたいです触れられたいです でも、きっと、
嗚呼嗚呼
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