僕の命がもう少しで散ると言うなら、 せめて君の腕の中逝きたい、と願った。 最後まで君のそばにいたい、と願った。 君に愛されて逝きたい。それだけを。
だけど、これは僕の独りよがりだったんだ。 あなたを一人で逝かせはしない と、君も僕の手を握って言ってくれた。
僕たち二人は永遠の愛を誓って、 世界に永遠のさよならを誓った。 僕たちをここまで見逃してくれてありがとう世界。 僕たちをここまで愛してくれたねありがとう世界。 僕たちは此処で逝くよ、君の中。さようなら世界。
落ちてゆく中君の手だけが暖かいよ。 君の唇、その体全てがいとおしいよ。 息が出来なくなるけれど、僕たちは苦しくないよ。 本当に、さようなら。 君に、ありがとうを。
ふたりは、ふかいうみにもぐって かえってこなかった。 またひとつ、せかいからあいがきえた。
*あとがき 本当は主人公が機械人間になる詩だったよ。
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