僕の目の前でただひたすら眠り続ける君はまるで白雪姫のように美しい 三年間、一度も目覚めがこない眠りつく君の顔を僕は好きになったんだ
そのうちに君は目を覚ますだろうか、 それとも僕が君にキスして白馬の王子様になればいいのかな
目が覚める前に僕は君の王子様になって目覚めさせることができるかな けど、実際僕は生まれる前から王子って決まっている人間なんだ。
目が覚めたとき君はどんな顔をするだろうか、それが想像できないんだ きっと、実際君は覚める前の顔と同じなんだろう。信じたい。
信じきれない。 だから 僕はまだ怖いんだ。 君の唇を僕が奪った時、君は何を思うんだろうか。 もしも、僕が君のタイプじゃなかったら。とか その後僕は何をすればいいんだろうか。とか 君の寝顔を見ながら僕は考え続けているんだ。
そして、僕の決断は君を起こすことだった。 あれから二十九回の夏が過ぎ、僕は最早四十九歳。 呪われている君を助けられる血を引くのは僕だけになった。 今、厚い接吻を
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箱は、想定していた中身と違うときがある。 箱を開けるときはできるだけ中に何があるか想定しなくてはいけない。 不測の事態に備えるためだ。
彼は、長く考えた末長く考えたんだから 間違いないとひとつの想定しかしていなかった。 それが、彼の最高の失敗だった。
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君が僕の白雪姫?ええ?う、うわぁぁぁ! 僕が想像していた君は七月恋人達のロマンスさながらの…略 「はぁ?何言ってんだ。不細工が。消えろ、今すぐ私の前から消えろ。」
*あとがき 6月5日分 眠らせて置けばよかったのに、ね。
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