遺書

2005年02月23日(水) 僕の居場所、君の居場所

自分の影が自分でなくなった夢を見たのは壱月壱日
事実上の初夢は誰に話すこともなく終わってしまい
自分の影が薄くなっていることに気づく弐月の初め

壱.
目をつぶって思い出すのは黒い自分
目を開けて写るのはいつもと違う朝
他人と違うことを求めて見えた朝日
朝日が僕の影を少し溶かしていった

弐.
手を伸ばしてやっと掴んだ星の名前は明日
けれども、手を開いて見えてきた物は今日
何の変哲もない今日僕の影は星空に奪われ

参.
いつもと違う影を見つめて、僕は今日変われた気がした
いつもと違う影を見つめて、君は僕ではないことを知る
溶かされて奪われた分、君は誰のモノを影にしたんだ?

四.
人と同化することで生きてる気がしていた過去
何もせずにただ笑うだけで仲間と触れ合う日々

個性を殺し、孤独を嫌い
唯、居場所が欲しかった

自分がどうかしている、と言う現実を
覆すものはなく笑いあう日々を嫌って
他人と違う存在になりたいんだ!って
強く願った過去を思い出して嘔吐した

唯、居場所が欲しかった

伍.
他人の体を借りて動き始める絶望
夢を見つめて下り落ちてゆく現実
やぶれ叶わぬ夢は、枯れ木の土へ
伝わらぬこの声は、黒いポストへ

所詮は他人の夢なんだ、と諦めて
自分が自分である証明もできずに
居場所が欲しいとねだっている姿
駄々を捏ねて居る子供よりも幼く

居場所が欲しいから一緒に笑う姿
足元で一緒に動く影のように苦笑

六.
他人に近くなることで自分を感じていた
孤独を極端に嫌って一人で孤独だと信じ
他人の孤独にも気づかなく影を落とした

夏の日差しが僕の影が消えかけていることをレッドアラート
自分自身気づいているのだけれどもそれを止めることは無理です。
影は他人と同じ動きをすることでしか孤独を紛らわすことの出来ない寂しいものなのに
孤独を嫌わずに僕から離れていこうとするその影を僕が止める理由がない
僕は、いつも孤独ではなかったのに気付かなかったんだ
当然の報いさ

七.
僕は君ではないんだよ、気づいたのかい?
君は僕じゃないんだよ、君は君なんだよ。

さようなら、もう君の居場所は此処にはないんだ

*あとがき
誰も読まないからあとがきなんてなくていいよ。


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