遺書

2004年12月27日(月) 一日三詩 No.6 **

1.

少年は宇宙を知る
絶対的に届かない最も遠い空

崩れ落ちた秩序その上で
何かを掴めるよう
ペットボトルロケットをただ飛ばした

風に吹かれ、海に流され
いずれたどり着く島で
ペットボトルは新しい宇宙を知る

平和の面影さえもなくなってしまった
世界の上から少年は宇宙に何を見るのだろうか



ただ遠くてつかめないのは宇宙であるが
つかめる宇宙もあった未知の世界
それを知った少年は知ろうとし
夢をつめたロケットを海へと飛ばしていった

2.

希望の光、絶望の闇
怒りの衝動、悲しみの奇蹟
全ては何色?
虹、黒、青…
そんなものはなくて
そう色なんてない本当は無色で
決めるのは僕だ
そう、君だ

記憶の欠片を水に溶かして
忘れてしまったその色を
思い出に着色すれば
立派な記憶補助になるんだ

君がすべてに色をつけたとき
僕は君のワンダーランドにまた来るよ
また出合う、その日まで

3.

崩れ落ちた回転木馬で
Merry Go Round

踊る人形達と朝になるまで
踊り続けよう
君との思い出、語り合いながら

ずっと永遠に踊りつづけて
壊れてしまう人形達を少し楽しませてあげよう

道しるべのない道
四の人形と二の人間
「僕は見たんです、人形が自分で動いてしかも少し笑っていて…」
「おいおい、またその話かい、俺らは忙しいんだ、帰ってくれ」
「本当なんです!だって声を上げて笑ってましたもん!」
「そうか、そうか、そいつはよかったな…」

流星を人が見るように
街の中に流星のようにあらわれる彼らを
誰もが見た

とある国
「二丁目のバギーさんが病死したって聞い…「一丁目の野菜屋が刺され…!
「マンホールにはまっ「母さんが動かな「俺のマイクがぁ〜リサイタル開…

またとある国
「20万円拾っ「一丁目のサギーさんが兄弟のバギーさんが死んで保険金が…
「最近野菜の売り上げが上がって…「夫の不倫相手が死んだ、やっほー!
「青と白の丸を二個つけたような自称ネコ型ロボットが家に…

二つの国に関連するのは一つ
二と四を見た、ってこと

「やつらを殺せ!これ以上俺らの町に、世界に不幸を回らせてはいけない!
「彼らを守れ!大丈夫だ俺らは幸福なんだ、絶対勝てる!

二つの国が争うころMerryGoRoundじゃ二と四が笑いながら踊っていた
そして、踊りが終わるころ…

僕は見間違いかと思った、僕の計画とはずいぶん違うじゃないか、
まぁ、これはこれでいい、さぁ作ろう僕たちの回転木馬を

何もない大地、ただひたすら回り続ける
回転木馬…


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