遺書

2004年12月07日(火) 境界戦



境目が戦場、とても細い細い戦場。
界層の戦い、白いか黒いか。
戦いは、境界線を引っ張ることがすべてだった。
          ↓
住民たちの最悪の音環境
一部平和一部戦乱の世界
もう何百年か続いてる戦

境は常に動いた
界面も常に変わった
戦争は変わらなかった
↓         ↓
境界戦はいつの日かを境に、協力へと変わった
界隈に存在す新しい世界
戦う相手に気付いて、戦った
           ↓
黒の人が流した血が境界線に貯まって
白の人がこぼした血も境界線に貯まった
そしてどちらでもない、戦を好まない彼らが生まれた

境界戦は“いつの日”を境に均等のバランスを保っていたのに
界(さかい)が増えたことで崩れた
戦いは一方的になった

灰色の人が流す血は
白を黒に
黒を白に
近づけて

灰色の人が流す血は
境界線の
黒と白を
灰色にした
           ↓
そして、“いつの日”を境に灰色の人が居なくなったと思って
協力していた白と黒の世界は
また終わりのない、境界戦を始めた

けど、前回とは違った
白い人の流す血はちょっぴり黒かった
黒い人の流す血はちょっぴり白かった
お互い血が混じりあう度に灰色になっていった

今まで完全な白と完全な黒だった彼らは
他人の血が混ざることはなかったのに
灰色だけは違った
他人の血だと体が認めなかった

そしてまた、“いつの日”か灰色が現われた
けど、そのとき、もう世界に白と黒はいなかった
世界に戦いはなかった

境界線はなくなった
境界戦は終わってしまった


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